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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 英中銀MPCでは想定外の利上げに動き昨夜の7〜9月期GDPも前年比で予想よりも強くと、ポンドドルは買い材料があるいっぽうで、オミクロン株の感染者拡大は売り材料となります。テクニカルにはここからどこに向かうのか、週足と日足から考えていきましょう。
ポンドドル(GBPUSD)は先週16日の英中銀MPCで0.1%から0.25%へと想定外の利上げを8対1の賛成多数で決定したことでMPC後には1.33729へと東京時間の安値1.32399から133pipsもの上昇を演じました。英中銀としてはオミクロン株の懸念よりもターゲットを大きく上回る状態が続いているインフレ率への懸念が強かったこととなりますが、そのオミクロン株も楽観できる状態ではありません。
英国内では感染者が急増し死者も出ていますし、欧州ではオランダがロックダウンを1月14日まで行うなど、経済状況的には決して良くない流れです。ポンドも20日には1.31719まで売られる場面がありましたが、1.32割れでは引き続きポンド買いのオーダーが控えていたこと、また昨日発表された7~9月期GDPが予想の前年比6.6%よりも若干強く6.8%となったことも手伝って執筆時点では1.33台半ばとMPC後の高値圏へと迫る勢いとなっています。
ただ、テクニカルにはなかなか微妙な水準に位置していますので、まず週足チャートから見て行きましょう。
2021年1年かけて長期的な反転パターンを形成しているようにも見えます。ただ、コロナショック時の安値と今年の高値との38.2%押し1.31630ではことごとく下値トライを阻まれ、今回の下げでも同水準で反発する動きとなりました。短期的には底固めしていると見て良さそうなので、日足チャートで拡大して見てみましょう。
先ほどの週足での38.2%押しのライン(チャート下部の茶色のライン)がよく効いていることがわかります。この水準は短期的には鉄板のサポート水準と見てよいでしょう。そうなると、どこまで買い戻される可能性があるのかを計算することになりますが、10月高値と12月安値との戻しを見ると38.2%戻しが1.34155となっています。
短期的には1.34水準をターゲットに底堅い動きを継続しやすいと見てよいでしょう。