口座開設は無料。オンラインで簡単にお申し込みいただけます。
最短3分で入力完了!
グローバルマクロ戦略責任者
サマリー: 米国債と欧州債の利回りが低下する一方で、日本の長期国債利回りが急上昇する中、円は上昇しています。米ドルの弱気なケースは再び少し勢いを増していますが、豪ドルは驚くほどハト派的な豪中銀(RBA:オーストラリア準備銀行)の25bps利下げの判断を受けて下落しています。
注:当記事はマーケティング用の資料です。
最新の市場の動き:
本日は手短にお伝えしましょう。日本円は、米国債利回りが主要な水準を上回った後、反転して低下したことで上昇しています。これだけでも日本円のロングは安堵感がありますが、興味深いのは、20年物国債の入札指標が2012年以来最も弱く、20年物国債のベンチマーク利回りが2000年以来初めて2.50%を超えたため、長期国債が一夜にして弱含みとなったことです。円の強さは幅広く、ほとんどの日本円クロスは、まだテクニカルに面白い水準ではないにしても、局地的な安値を押し上げています。興味深いことにこれは、4月のドイツのPPIが非常に弱い数値(前月比-0.6%(!) 対予想値-0.3%、前年同月比-0.9% 対予想値-0.6%) となったと報告のあった、今朝の欧州債券市場とは対照的です。
ユーロ/米ドル(EURUSD)は、昨日1.1266のレジスタンスを突破し、1.1288まで上昇した後、1.120まで下落した後、本日のアジア市場取引時間の終盤と欧州市場取引時間の序盤に反発しました。1.1300を上回れば、米ドルの弱気な状況がさらに強固になるでしょう。
豪中銀(RBA:オーストラリア準備銀行)は、関税問題に関する不確実性という表現やインフレ見通しについての非常に控えめな下方修正ではなく、実際には50bpsの利下げが検討されていたことに言及し、経済/労働市場が予想以上に弱まった場合に迅速に利下げを行う選択肢の用意があることを明確に表明したことで、ハト派を驚かせました。豪州の2年物金利は、市場がさらなる利下げの可能性を高めたため、約20bps下落しました。豪ドル/米ドル(AUDNZD)は1.0850を下回りました。
米下院共和党が、最も貧しいアメリカ人への支援をどれだけ削減する必要があるか(これはトランプ大統領にとって政治的な勝利なのか?) や州・地方税(SALT)の免除について論争しているため、米国の財政への注目は続いています。聞こえてくる余計な情報としては、下院が今週末までに何かを準備したいと考えているということです。また、米国債利回りも引き続き追跡する必要があります。
チャート:米ドル/円(USDJPY)
ここの米ドル/円(USDJPY)の下落は、今後数週間で重要な140.00レベルでの対決になるだろうとみる弱気筋にさらなる希望を与えています。ここでは、(値が一時的に上昇した後、下落または回復する局面(ベース、レンジの状態)を示す)コンソリデーション・ラインまたはトレンド・ラインの上昇ラインが課題となり、次のステップはおそらく142.34の安値の上昇を完全に消すことです。
主要10通貨と人民元(CNH)のトレンドの展開とその強さを示す表
注:これはFXボードのトレンド・インジケータの新しいバージョンであり、古いものと非常によく似ていますが、近日中に紹介するトレンドシグナリングモデルの入力に一致するように古いバージョンとはわずかに異なる計算パラメータが使われています。また、各通貨の平均ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ:真の変動幅)の測定値とそのヒートマップを上部の表の下に配置しました。
FXボードのトレンド測定値は相対的な尺度を示しており、ボラティリティが調整されています。各通貨について、絶対値2未満の測定値は比較的弱いトレンドであることを示していますが、3を超える測定値はトレンドが非常に強く、6を超える測定値はトレンドが非常に強いことを示しています。
米ドル(USD)の弱さはわずかに回復していますが、日本円(JPY)はまだトレンドの兆候があるとは言えませんが、プラスの勢いを築いています。中国人民元(CNH)については、今のところ、中国にとっては全く関心がないようで、話題にされていません。
表:個々の通貨ペアの新しいFXボードトレンドスコアボード
ユーロ/米ドル(EURUSD)はここで強気のトレンドの認証となるような情報を再確立しようとしていますが、米ドル/日本円(USDJPY)は、トレンドのステータスを決定する指数平滑移動平均線(EMA)が交差するのに時間を必要とするため、最近の力強い上昇の規模からトレンドはまだ確立されていませんが、ここからさらに大幅に米ドル/日本円(USDJPY)が低下した場合はそのEMAのクロスは早ければ今日にも実現する可能性があります。