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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: ロシアによるウクライナ東部2州の独立承認によって金利上昇で地合いの悪かったナスダックが一段安となる展開です。さらにロシアのウクライナ侵攻という最悪の事態に発展したことでここからどこまで下がるリスクがあるのか、テクニカルな観点からターゲットを考えます。
ナスダック(USNAS.100)は年始にNYダウとS&P500が市場最高値を更新した際に高値更新できず、その後も調整が目立つ展開となっていましたが、米国の利上げ前倒し思惑による地合いの悪化に加え、ロシアによるウクライナ東部2州の独立国家承認と派兵のニュースで大きく続落することとなりました。
テクニカルにも年初来安値を更新し、昨年5月以来の安値となっていますので、今回は週足チャートをご覧ください。
13000ドル台は昨年5月以来ですが、コロナショック後の安値6705.48と史上最高値16768.38との38.2%押しが12924.35となっていることから、13000ドル水準はいったん下げ止まってもおかしくない水準です。
しかしウクライナ情勢がまだ悪化する可能性もあること、ロシアへの経済制裁でエネルギー価格が上昇し更なるインフレ懸念が3月FOMCでの利上げを0.5%とそる可能性が改めて出てくるのですが、ロシアによる派兵決定を受けて西側諸国が一時言われていたような国際金融決済システムからロシアの締め出しといった強硬制裁にまで踏み込むと世界景気は大きく減速するリスクに見舞われます。
本日バイデン米国大統領は何らかの追加制裁を発表することは間違いありませんので、その内容を見てからでないと株を買う動きはしづらいとしか言えません。ウクライナ情勢次第では2021年安値を割り込み、次のターゲットとなる半値押し11763.93を目指す展開も考えておくべきでしょう。