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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週から米国個別株に留まらず広くCFDの中から注目すべき銘柄をピックアップしていくこととなりました。今週は3月7日にWTI先物が夜間取引で130ドル台を見ましたし、同日にパラジウムは史上最高値をつけています。こうした動きの背景にウクライナ危機がありますが、テクニカルにはどのあたりの水準が買い場となるのかを探っていきます。
前回までは米国個別株のCFDを2銘柄を見てきましたが、今週からは米国株に留まらず広くCFD全般から注目すべき銘柄をピックアップしていくこととします。
今回はウクライナ危機で急騰したNY原油とパラジウムを取り上げます。
(1) NY原油CFD
NY原油は、米国がロシアからの禁輸、その他の西側諸国も今後時間をかけてでもロシアへの依存度をゼロに持って行くというスタンスを示しています。そうしたこともあって、3月7日にはNY原油が夜間取引で130ドル台に乗せるなど凄まじい暴騰を見せ、その後は落ち着きを取り戻すという展開です。
今回はテクニカルな観点からのみ今後の展開を考えてみましょう。
NY原油CFDの史上最高値は2008年リーマンショック前の147.23ドル、今回の高値は129.97ドルとテクニカルなターゲットは全て上抜けていますので、上値の最後のターゲットは史上最高値しか残っていないのですが、短期的にはいったん高値を見た格好です。逆にどこまで押したら買い場なのかを探る流れにあります。
日足チャートをご覧ください。
昨年12月安値と直近高値との半値押しは既に達成していますので、次のターゲットとしては61.8%押しの88.23ドルがターゲットとなります。90ドルの大台前後は今回の急騰前にもみあっていた水準でもあり、88~90ドルまでの押しがあれば、絶好の買い場となるのではないかと見ています。
(2) パラジウム
パラジウムは三元触媒の材料としてプラチナ、ロジウムとともに利用される工業用途、そして歯に詰める材料としての医療用途が代表的ですが、産地がほぼロシアと南アフリカに限られる貴金属としても知られます。今回のロシアによるウクライナ侵攻でロシアからパラジウムを輸入できないとなると圧倒的な品不足になることは火を見るよりも明らかという状況になりました。
パラジウムはNY原油が高値をつけた3月7日に史上最高値を更新し3408.18ドルを見ています。その後は原油同様に調整局面入りしていますが、ガソリンやディーゼル車がすぐにEVへとシフトするには無理がありますし、歯科でもいくら値上がりしたとしても金よりは安いという認識で、今後も価格に関係なく需要がある貴金属と言えます。
こちらも日足チャートで最近の動きを見てみます。