決算レビュー: マイクロソフト、アルファベット、AMD、ノボ ノルディスク - Earnings review: Microsoft, Alphabet, AMD, and Novo Nordisk 決算レビュー: マイクロソフト、アルファベット、AMD、ノボ ノルディスク - Earnings review: Microsoft, Alphabet, AMD, and Novo Nordisk 決算レビュー: マイクロソフト、アルファベット、AMD、ノボ ノルディスク - Earnings review: Microsoft, Alphabet, AMD, and Novo Nordisk

決算レビュー: マイクロソフト、アルファベット、AMD、ノボ ノルディスク - Earnings review: Microsoft, Alphabet, AMD, and Novo Nordisk

株式 5 minutes to read
PG
ピーター・ガンリュー

最高投資ストラテジスト(Saxo Group)

サマリー:  マイクロソフト、アルファベット、ノボノルディスクはいずれも好調な四半期決算。マイクロソフトのクラウド事業は急成長、アルファベットの広告収入は好調、ノボノルディスクの減量薬は需要が高い。AMDは第1四半期の売上高ガイダンスを下回り、株価は6%下落。投資家は、AMDの業績がエヌビディアの可能性を示す警告サインではないかと懸念しています。


※本レポート内日本語は、ご参考情報として原文(英語)を機械翻訳したものです。

マイクロソフトはAIアプリケーション実行で主導的立場に

世界で最も価値ある企業であるマイクロソフトの四半期決算は、売上高が前年同期比18%増、EPSが同28%増の2.97ドルと好調。クラウドの売上は予想322億ドルに対し337億ドル。クラウドの売上高は337億ドル(予想322億ドル)。より広範なマクロ的観点からマイクロソフトは、AI関連サービスの需要がデータセンターへの多くの投資を促進するため、今四半期の設備投資が前四半期から大幅に増加することを示唆。投資家は、マイクロソフトだけでなく、アルファベットやAMD(下記参照)の成長にも総じてやや失望しましたが、全体的な結論としては、成長は引き続き堅調であり、見通しは明るいということで、今後の株式センチメントには良い兆しとなるはずです。

アルファベットの好調な業績は経済見通しにとって好材料

昨晩、アルファベットの第4四半期決算が発表され、投資家は否定的な見方を示しましたが、同社は第4四半期に前年同期比13.5%の増収を達成し、4四半期連続で増収を達成しました。EBITマージンは3四半期連続で拡大。収益成長率の上昇とEBITマージンの拡大という組み合わせは、株式センチメントにとって強力。アルファベットでは収益性の向上に注力するようになり、パンデミック前のEBIT利益率20%前後から27%前後へと上昇しています。

アルファベットの広告収入は予想にやや届かなかったものの、絶対的な数字は良好で、マクロ的な観点からは、企業が世界的な需要に対して前向きな見通しを持っていることを示唆しています。広告業界は景気循環が激しい指標です。ポジティブサプライズのひとつは、クラウド事業の売上高が予想90億ドルに対して91億ドルとなったこと。生成AIを推進する企業がグーグルのクラウドサービスの需要を押し上げたため。




ノボ ノルディスク、過去20年で最高の成長率を記録

ノボ ノルディスクは2023年第4四半期の売上高とEBITが予想を上回り、すべての記録を更新。2023年第4四半期の売上高成長率は前年同期比37%増で、2003年以来最高の成長率を記録。同社は過去20年間でかなりの規模に成長してきたため、これは大きな成果です。これは、減量薬に対する飽くなき需要と、成長が需要に制約されているのではなく、生産能力に制約されていることを浮き彫りにしています。このことは、第4四半期に肥満症治療薬の売上高が前四半期比で減少していることから、売上構成比にも表れています。売上構成比は、FDA承認の減量薬ウゴービから、FDA承認は2型糖尿病治療薬だが同じ有効成分であるGLP-1受容体のセマグルチドを含み減量をもたらすオゼンピックにシフトしています。

2024年度の売上高ガイダンスは18-26%で、中間値はコンセンサス予想の23.3%を少し下回りますが、株価が2%近く上昇していることから、市場は今年中にアップサイド・サプライズが起こりうると考えているようです。ノボノルディスクCEOの「競争にもかかわらず成長を維持できる」というコメントは、欧州で最も価値のある企業としてのノボノルディスクの地位を揺るぎないものにする力強い前向きな発言です。ノボ ノルディスクの決算はまた、世界のテクノロジー・ヘルスケア分野で現在進行中の投資ブームを裏付けています。


AMDの指針はエヌビディアへの警告か?

AMDは、生成AIモデルのトレーニング用の高度なAIチップの提供でエヌビディアに追いついています。第4四半期の売上高は62億ドルで予想をわずかに上回り、調整後の営業利益は予想通り。第1四半期の売上高ガイダンスは、予想58億ドルに対し51~57億ドル。投資家にとって大きな失望となり、株価は6%下落。AMDは、この予想を下回る見通しにもかかわらず、新製品を投入する2024年度中にAIチップの成長が加速するとの見通しを示すために全力を尽くしました。エヌビディアの株価は米国の市場前セッションで下落しており、AMDの決算が2月21日に決算を発表するエヌビディアの潜在的な成長鈍化の警告であると市場がナーバスになっていることをうかがわせます。

AMD株価|出典: 当社調べ


Summary:  Microsoft, Alphabet and Novo Nordisk all delivered strong quarterly results. Microsoft's cloud business is growing rapidly, Alphabet's advertising revenue is strong, and Novo Nordisk's weight loss drugs are in high demand. AMD missed on its Q1 revenue guidance, which sent its shares down 6%. Investors are nervous that AMD's results are a warning of a potential slowdown for Nvidia.

Microsoft is in a leading position on AI application execution

The world’s most valuable company delivered a strong quarterly result with revenue increasing 18% y/y and EPS of $2.97 up 28% y/y as its global distribution with the corporate sector continues to give Microsoft an edge in execution on generative AI on the application side. Cloud revenue was $33.7bn vs est. $32.2bn and the company said that AI boosted revenue growth by 6%. From a broader macro perspective Microsoft hinted that capital expenditures will increase materially in the current quarter from the previous quarter as demand for AI related services drives a lot of investments in datacentres. While investors were generally a bit disappointed on growth from Microsoft, but also Alphabet and AMD (see below), the overall conclusion is that growth remains robust and that the outlook is positive which should bode well for equity sentiment going forward.

Strong result from Alphabet bodes well for the economic outlook

Although investors were negative last night after Alphabet announced its Q4 earnings result the company delivered its fourth straight quarter of increasing revenue growth hitting 13.5% y/y in Q4. The EBIT margin expanded for the third straight quarter. The combination of rising revenue growth and expanding EBIT margin are powerful for equity sentiment. The increased focus on raising profitability at Alphabet is paying off and the company is now consistently delivering around 27% EBIT margin up from around 20% before the pandemic.

While Alphabet missed a bit on its advertising revenue relative to estimates the absolute numbers are good and from a macro perspective they suggest companies have a positive outlook for global demand. Advertising is a pro-cyclical indicator. One of the positive surprises were the cloud business revenue coming in at $9.1bn vs est. $9bn as the generative AI push by companies bolstered demand in Google’s cloud services.

Is AMD guidance a warning for Nvidia?

AMD is playing catchup with Nvidia in delivering advanced AI chips for training of generative AI models. Q4 revenue at $6.2bn was slightly above estimates and adjusted operating income was in line with estimates. The Q1 revenue guidance of $5.1-5.7bn vs est. $5.8bn was a big disappointment for investors sending its shares down 6%. Despite this weaker than estimated outlook AMD did everything it could to paint a picture growth acceleration in AI chips during the FY2024 as the company will roll out new products. Nvidia shares are indicated down in the US pre-market session, suggesting the market is nervous that AMD’s results are a warning of a potential slowdown for Nvidia which reports earnings on 21 February.
AMD share price | Source: Saxo

口座開設は無料。オンラインで簡単にお申し込みいただけます。 

最短3分で入力完了!

【ご留意事項】

■当資料は、サクソバンクグループのアナリストによるマーケット分析レポートの転載、もしくは外部のアナリストからの寄稿となっております。
■当資料は、いずれも情報提供のみを目的としたものであり、特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
■当資料は、作成時点において執筆者またはサクソバンク証券(以下「当社」)が信頼できると判断した情報やデータ等に基づいていますが、執筆者または当社はその正確性、完全性等を保証するものではありません。当資料の利用により生じた損害についても、執筆者または当社は責任を負いません。 
■当資料で示される意見は執筆者によるものであり、当社の考えを反映するものではありません。また、これら意見はあくまでも参考として申し述べたものであり、推奨を意味せず、また、いずれの記述も将来の傾向、数値、投資成果等を示唆もしくは保証するものではありません。 
■当資料に記載の情報は作成時点のものであり、予告なしに変更することがあります。 
■当資料の全部か一部かを問わず、無断での転用、複製、再配信、ウェブサイトへの投稿や掲載等を行うことはできません。
■上記のほか、当資料の閲覧・ご利用に関する「免責事項」をご確認ください。 
■当社が提供するデリバティブ取引は、為替相場、有価証券の価格や指数、貴金属その他の商品相場または金利等の変動によって損失を生じるおそれがあります。また、お預けいただく証拠金額に比べてお取引可能な金額が大きいため、その損失は、預託された証拠金の額を上回る恐れがあります。
■当社が提供する外国証券取引は、買付け時に比べて売付け時に、価格が下がっている場合や円高になっている場合に損失が発生します。手数料については、「取引金額×一定料率」又は「取引数量×一定金額」で求めた手数料が一回の取引ごとに課金されます。ただし手数料の合計額が当社の定める最低手数料に満たない場合は、手数料に代えて最低手数料を徴収させていただきます。また取引所手数料等の追加費用がかかる場合があります。 
■取引にあたっては、取引説明書および取引約款を熟読し十分に仕組みやリスクをご理解いただき、発注前に取引画面で手数料等を確認のうえ、ご自身の判断にてお取引をお願いいたします。 
■当社でのお取引にかかるリスクやコスト等については、 こちらも必ずご確認ください。

サクソバンク証券株式会社
Saxo Bank Securities Ltd.
Izumi Garden Tower 36F
1-6-1 Roppongi Minato-ku
Tokyo 106-6036
〒106-6036 東京都港区六本木1-6-1
泉ガーデンタワー36F

お問い合わせ

国・地域を選択

日本
日本

【重要事項及びリスク開示】

■外国為替証拠金取引は各通貨の価格を、貴金属証拠金取引は各貴金属の価格を指標とし、それらの変動に対する予測を誤った場合等に損失が発生します。また、売買の状況によってはスワップポイントの支払いが発生したり、通貨の金利や貴金属のリースレート等の変動によりスワップポイントが受取りから支払いに転じたりすることがあります。
■外国為替オプション取引は外国為替証拠金取引の通貨を、貴金属オプション取引は貴金属証拠金取引の貴金属を原資産とし、原資産の値動きやその変動率に対する予測を誤った場合等に損失が発生します。また、オプションの価値は時間の経過により減少します。また、オプションの売り側は権利行使に応える義務があります。
■株価指数CFD取引は株価指数や株価指数を対象としたETFを、個別株CFD取引は個別株や個別株関連のETFを、債券CFD取引は債券や債券を対象としたETFを、その他証券CFD取引はその他の外国上場株式関連ETF等を、商品CFD取引は商品先物取引をそれぞれ原資産とし、それらの価格の変動に対する予測を誤った場合等に損失が発生します。また、建玉や売買の状況によってはオーバーナイト金利、キャリングコスト、借入金利、配当等調整金の支払いが発生したり、通貨の金利の変動によりオーバーナイト金利が受取りから支払いに転じたりすることがあります。
■上記全ての取引においては、当社が提示する売価格と買価格にスプレッド(価格差)があり、お客様から見た買価格のほうが売価格よりも高くなります。
■先物取引は各原資産の価格を指標とし、それらの変動に対する予測を誤った場合等に損失が発生します。
■外国株式・指数オプション取引は、対象とする有価証券の市場価格や対象となる指数、あるいは当該外国上場株式の裏付けとなっている資産の価格や評価額の変動、指数の数値等に対する予測を誤った場合等に損失が発生します。また、対象とする有価証券の発行者の信用状況の変化等により、損失が発生することがあります。なお、オプションを行使できる期間には制限がありますので留意が必要です。さらに、外国株式・指数オプションは、市場価格が現実の市場価格等に応じて変動するため、その変動率は現実の市場価格等に比べて大きくなる傾向があり、意図したとおりに取引ができず、場合によっては大きな損失が発生する可能性があります。また取引対象となる外国上場株式が上場廃止となる場合には、当該外国株式オプションも上場廃止され、また、外国株式オプションの取引状況を勘案して当該外国株式オプションが上場廃止とされる場合があり、その際、取引最終日及び権利行使日が繰り上げられることや権利行使の機会が失われることがあります。対象外国上場株式が売買停止となった場合や対象外国上場株式の発行者が、人的分割を行う場合等には、当該外国株式オプションも取引停止となることがあります。また買方特有のリスクとして、外国株式・指数オプションは期限商品であり、買方がアウトオブザマネーの状態で、取引最終日までに転売を行わず、また権利行使日に権利行使を行わない場合には、権利は消滅します。この場合、買方は投資資金の全額を失うことになります。また売方特有のリスクとして、売方は証拠金を上回る取引を行うこととなり、市場価格が予想とは反対の方向に変化したときの損失が限定されていません。売方は、外国株式・指数オプション取引が成立したときは、証拠金を差し入れ又は預託しなければなりません。その後、相場の変動や代用外国上場株式の値下がりにより不足額が発生した場合には、証拠金の追加差入れ又は追加預託が必要となります。また売方は、権利行使の割当てを受けたときには、必ずこれに応じなければなりません。すなわち、売方は、権利行使の割当てを受けた際には、コールオプションの場合には売付外国上場株式が、プットオプションの場合は買付代金が必要となりますから、特に注意が必要です。さらに売方は、所定の時限までに証拠金を差し入れ又は預託しない場合や、約諾書の定めによりその他の期限の利益の喪失の事由に該当した場合には、損失を被った状態で建玉の一部又は全部を決済される場合もあります。さらにこの場合、その決済で生じた損失についても責任を負うことになります。外国株式・指数オプション取引(売建て)を行うにあたっては、所定の証拠金を担保として差し入れ又は預託していただきます。証拠金率は各銘柄のリスクによって異なりますので、発注前の取引画面でご確認ください。
■上記全ての取引(ただしオプション取引の買いを除く)は、取引証拠金を事前に当社に預託する必要があります。取引証拠金の最低必要額は取引可能な額に比べて小さいため、損失が取引証拠金の額を上回る可能性があります。この最低必要額は、取引金額に対する一定の比率で設定されおり、口座の区分(個人または法人)や個別の銘柄によって異なりますが、平常時は銘柄の流動性や価格変動性あるいは法令等若しくは当社が加入する自主規制団体の規則等に基づいて当社が決定し、必要に応じて変更します。ただし法人が行う外国為替証拠金取引については、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用いて通貨ペアごとに算出(1週間に1度)した比率を下回らないように当社が設定します。
■上記全ての取引(ただしオプション取引の買いを除く)は、損失が無制限に拡大することを防止するために自動ロスカット(自動ストップロス)が適用されますが、これによって確定した損失についてもお客様の負担となります。また自動ロスカットは決済価格を保証するものではなく、損失がお預かりしている取引証拠金の額を超える可能性があります。
■外国証券売買取引は、買付け時に比べて売付け時に、価格が下がっている場合や円高になっている場合に損失が発生します。
■取引にあたっては、契約締結前交付書面(取引説明書)および取引約款を熟読し十分に仕組みやリスクをご理解いただき、発注前に取引画面で手数料等を確認のうえ、ご自身の判断にてお取引をお願いいたします。

サクソバンク証券株式会社

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第239号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本投資者保護基金、日本商品先物取引協会
手数料:各商品の取引手数料についてはサクソバンク証券ウェブサイトの「取引手数料」ページや、契約締結前交付書面(取引説明書)、取引約款等をご確認ください。