明日は米国雇用統計発表はあるもののよほどコンセンサスからずれた数字でもないと動きは出にくいと見られます。比較的注目度が高い非農業部門雇用者数は総計で1億5168万人、コロナショック前のピークが1億5252万人でしたから、あと84万人で元に戻るため、既に雇用は元に戻ったと言っても良い水準です。
また現在は雇用よりもインフレ指標に目が向かっていますが、13日に6月CPI(予想8.7%)、14日に6月PPIが発表されます。CPIは前回低下すると見られていたにもかかわらず8.6%と上昇し、今回も上昇するとなると7月のFOMCでの利上げが0.5%ではなく0.75%という流れになっていきそうです。
これまではインフレ懸念による米金利上昇はドル買いで反応していましたが、最近は景気後退懸念が出始めたことで欧州同様に高いインフレが逆にドル売りにつながる可能性も高くなっています。日柄的にも7月14日前後はドル売りにつながりやすい時間帯でもあります。
来週あたりいったんドル高の調整局面入りという展開になるかもしれません。