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アナリスト/アセンダント代表
5月FOMCではインフレ率が前回は5.0%(総合CPI・前年比)まで低下したものの、依然としてFRBのターゲットである2.0%よりも高いことからタカ派のFRB関係者は依然として利上げ継続を支持する一方で、昨年3月に引き締めに転換してからわずか1年で4.5%もの利上げとなったことによる副作用を気にするハト派的な意見も見られます。
特に3月のシリコンバレー銀行破綻以降の米銀中位行以下の経営不安が広がる中で直近ではファースト・リパブリック銀行問題もあり、今回の利上げで5.0~5.25%とし、いったん利上げは打ち止めとなる可能性が高いと言えます。
今回の利上げ後の中間値5.125%は3月FOMCで示された2023年末の中間値とも一致しますので、ここでターミナルレート(ピーク金利)に到達し、その水準をいつまで保つのかという見方の方がより現環境に沿った政策になると考えられます。今回会合では金利見通しは示されませんが、議長会見でどのような発言が出てくるのかは気になるところです。
既に金利市場参加者は9月以降に2回の利下げが行われ年末の金利は4.5~4.75%になるというのがコンセンサスです。FRBはインフレ退治と急速な金利上昇に伴う副作用とのバランスを取る段階に入ってきました。
なお、0.25%利上げ以外の選択肢は無いと見ていますので、今後の利上げが無いとして株式市場は株高、それを見てリスクオンのドル高・円安というシナリオが最も可能性が高そうです。