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オプションはすべての投資家に有効なツール

Options
コーエン・ホーレルベケ

オプション戦略責任者

投資の世界では、分散投資という言葉がよく使われます。これは、様々な資産クラスに資金を分けて投入し、投資のリスクを軽減することを意味します。また、分散投資は異なる種類の株式や債券に投資することだけではなく、異なる金融商品を利用することでもあります。投資家が検討すべき金融商品のひとつにオプションがあります。オプションは金融のスイスアーミーナイフと呼ばれることがありますが、それにはもっともな理由があります。

オプションとは、原資産を特定の期日までに特定の価格で売買する権利(しかし義務ではない)を保有者に付与する契約です。オプションは、投資ポートフォリオを強化するためにさまざまな方法で使用することができます。以下に、5つの一般的な利用方法を示し、それぞれのケースについて、実際の例を挙げて説明します。

1. インカムゲインの創出: 投資ポートフォリオにおけるオプションの最も一般的な用途の一つは、インカムゲインの創出です。オプションを売ることで、投資家は原資産の売買義務と引き換えにプレミアム収入を得ることができます。この戦略は、カバード・コールやキャッシュ・セキュアード・プットの売りと呼ばれ、ポートフォリオが生み出す配当や利息に加えて、安定した収益をもたらします。

2. ヘッジ: オプションは、ダウンサイドリスクからポートフォリオを保護するために使用することもできます。プット・オプションを購入することで、投資家は市場の潜在的な下落に対してポートフォリオをヘッジすることができます。これは保険として機能し、市場が下落した場合に被る損失を限定します。

3. レバレッジ: オプションは、投資家が比較的少額の投資で原資産を大量にコントロールすることを可能にします。これはリターンを増幅させますが、リスクも増大させる可能性があります。

4. 柔軟性: オプションは、さまざまな市場環境から利益を得るための柔軟性を提供します。市場や特定の銘柄に対して強気か弱気か中立なのかに関わらず、それぞれの見通しに有効なオプション戦略があります。

5. コスト効率: オプションは、原資産をそのまま購入するよりも低コストでの投資を可能にします。例えば、株式投資を検討する際に、コール・オプションを購入すれば、原資産を購入するよりも少ない資金で投資ができます。

つまり、オプションは投資家のポートフォリオを強化できる万能ツールです。オプションは、インカムゲインをもたらし、リスクを軽減し、柔軟性を高める機会を提供します。しかし、他の投資戦略と同様、オプションには相応のリスクが伴うため、慎重に利用する必要があります。投資家はオプションの仕組みを理解し、ポートフォリオのバランスを取り、分散化の一環として活用する必要があります。

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以下に、5つの利用法それぞれについて実例を挙げて詳しく説明します。

1. インカムゲインの創出

現在1株あたり約60ドルで取引されているCoca-Cola(KO:NYSE)の株を1,000株保有しているとします。同社の長期的な見通しに強気で、数年間はこの株を保有するつもりです。しかし、この投資でいくらかの追加収入も得たいと考えています。

この場合、保有株を原資産としてカバード・コール戦略を採ることができます。いささかの調査を行った結果、権利行使価格 62.5 ドル、45 日後に満期を迎えるコール・オプションを売ることにしました。このオプションを売ると、0.40 米ドル、合計 400 ドルのプレミアムを受け取ることになります(オプション 1 契約当たりの原資産の取引単位は100 株です。1,000 株を保有している場合は10 契約に相当します)。

このオプションの満期時の結果には2つの可能性があります。

Coca Colaの株価が62.5ドル(権利行使価格)を下回らなければ、オプションは無価値で失効します。400ドルのプレミアムをインカムとして受け取ったうえで、Coca Cola株1,000 株の保有も続けることができます。インカムを増やしたいのであれば、別のコール・オプションを売ることもできます。この場合、投資収益率は0.6%(プレミアム400ドル÷保有株時価評価60,000ドル×100)になります。これを年に 8 回行えば、1 年間で +5%(8×0.666%)の追加インカムが発生することになります。(この例では満期まで45日であるため8回となっていますが、実際には週単位や月単位で取引を行うこともできます)。

一方、Coca Colaの株価が62.5ドルを上回れば、オプションは行使される可能性が高まります。権利が行使されれば、保有するCoca Cola株1,000株は1株62.5ドルで売却しなければなりません。しかし、400ドルのプレミアムは手元に残ります。この場合、この取引による総収益は、プレミアムと1株あたり2.5ドルの株価上昇分、合計2,900ドル(400ドル+2.5ドル×1000株)となります。

どちらのシナリオでも、オプションの売りによりプレミアムを受け取り、インカムを得ます。この戦略は毎週、毎月、または四半期ごとに繰り返すことができ、株式の配当金に加えて、安定したインカムをもたらします。

カバード・コールの売りはインカムを生み出しますが、潜在的な株価上昇による収益に上限を設けることになることににもご注意ください。コカ・コーラの株価が大幅に上昇した場合、62.5 ドルの権利行使価格を上回る利益を逃すことになります。投資家は、どのような投資戦略においても、リスクとリターンのトレードオフが成立することを理解しておく必要があります。

2. ヘッジ

現在1株あたり280ドル弱で取引されているTesla Inc.(TSLA)を100株保有しているとしましょう。仮に200ドルで買ったとすれば、十分な利益を得ていることになります。しかし、今後数カ月内に市場が下落する可能性を懸念しているため、現在の利益を守りたいと考えています。

TSLAの潜在的な株価下落リスクをヘッジしたい(リスクに備えたい)のであれば、行使価格260ドルのプット・オプションを購入することができます。このプット・オプションは、TSLAの株価がどれだけ下落しようとも、保有するTSLA株を1株260ドルで売却する権利を付与するものです。このプット・オプションのコスト(プレミアム)は1株当たり20.85ドル、合計2,085ドルです。

このオプションの満期時の結果には2つの可能性があります。

TSLAの株価が260ドル以上で推移すれば、プット・オプションは無価値で失効します。この場合、プット・オプションの購入に支払った2,085ドルのプレミアムを失いますが、保有するTSLA株にはプット・オプションの権利行使価格以上の価値があります。プレミアムは、価格下落に対する保険料と考えることができます。

一方、TSLAの株価が260ドルを下回れば、プット・オプションの出番です。現在の市場価格に関係なく、1株260ドルで株式を売却する権利を行使できるのです。これにより、株式の損失が限定され、投資資金の保全に役立ちます。

どちらのシナリオでも、プット・オプションは一種の保険として機能し、株価の大幅な下落から守ってくれます。これがオプションによるヘッジの本質です。

上記の例では、オプションを使ったヘッジの原理を説明するために、単純なプット・オプションを取り上げましたが、オプションを使ったヘッジには、より効率的な方法があります。より高度でコスト効率の高いオプション戦略についての包括的な説明と事例は、「株式市場の混乱からロング・ポジションを守るには (https://www.home.saxo/content/articles/quarterly-outlook/protecting-a-long-stock-market-position-from-turbulence-04042023)」をご覧ください。

3. レバレッジ

現在1株あたり410ドルで取引されているMongoDB Inc.(MDB)に強気だとしましょう。今後数カ月内の上昇を予想する同銘柄を100株買うと4万1,000ドルの投資となります。

この場合、原資産の株式を購入する代わりに、コール・オプションを使って投資にレバレッジをかけることもできます。例えば、2023年11月17日に満期を迎える権利行使価格360ドルのコール・オプションを購入するとしましょう。このコール・オプションは、MDBの株価がどれだけ上昇したかにかかわらず、1株360ドルで買う権利を付与するものです。このコール・オプションのコスト(プレミアム)は1株当たり85.45ドル、合計で8,545ドルです。

このオプションの満期時の結果には2つの可能性があります。

MDB の株価が360ドル以下にとどまった場合、コール・オプションは無価値で失効します。コール・オプションの購入に支払った8,545ドルのプレミアムを失いますが、これは最大損失額であり、原資産の株式を購入した場合の4万1,000ドルよりはるかに少額です。

一方、MDB の株価が 360 ドル以上に上昇すれば、コール・オプションの出番となります。現在の市場価格に関係なく、1株360ドルで株を買う権利を行使できます。例えば、MDBの株価が480ドルに上昇した場合、利益は1株あたり120ドルから85.45ドルのプレミアムを差し引いた額に100株をかけた金額、つまり合計3,455ドルとなります。その投資リターンは40.4%で、原資産の株式を購入した場合のリターン17%を大きく上回ります。

どちらのシナリオでも、コール・オプションはレバレッジ効果を発揮し、少ない投資額でより高いリターンを得る可能性を提供します。これがオプションのレバレッジの威力です。

コール・オプションの購入は、レバレッジ効果とリターン引き上げの可能性を提供する反面、 それに応じてリスクも高くなることに注意してください。株価が権利行使価格を上回らなければ、プレミアムは全額失われます。どのような投資戦略においても、リスクとリターンのトレードオフが成立することを理解しておく必要があります。

4. 柔軟性

現在1株あたり83ドルで取引されているActivision Blizzard Inc.(ATVI)への投資について考えてみましょう。同社はマイクロソフトによる買収が取りざたされていますが、規制上の問題から先行きは不透明です。この不確実性により、価格がどちらかの方向にも大きく動く可能性があります。

このような状況では、同じ権利行使価格と満期のコールとプット・オプションを買うロング・ストラドル戦略を活用することができます。この戦略は、株価がどちらかの方向に大きく動けば利益が得られます。

例えば、2023年11月17日に満期を迎える権利行使価格 82.5 ドルのコール・オプションとプッ ト・オプションを買うとしましょう。コール・オプションのコストは1株当たり6.88ドル、プット・オプションのコストは1株当たり4.73ドルで、合計コストは1株当たり11.61ドル、合計1,161ドルです。

このオプションの満期時の結果には2つの可能性があります。

ATVIの株価が82.5ドルに近いまま推移した場合、両方のオプションは無価値で失効します。オプションに支払った1,161ドルのプレミアムを失いますが、これが最大限の損失です。

一方、ATVI の株価がどちらかの方向に大きく動いた場合、いずれかのオプションが出番となります。たとえば、買収の失敗によってATVIの株価が62.5ドルまで下落した場合、プット・オプションの利益は権利行使価格と株価の差額からプレミアム総額を差し引いたものになります。

この場合、利益は ($82.5 - $62.5)×100 - $1,161 = $839 となります。これは、1,161ドルのオプションへの投資額に対して約72%のリターンとなります。

ロング・ストラドル戦略は投資に柔軟性を持たせ、株価がどちらかの方向に大きく動いたときに利益を得ることができます。これがオプション取引によって提供される柔軟性です。

ロング・ストラドルは投資に柔軟性を提供し、リターンが高くなる可能性がある一方で、リスクも高くなることに注意してください。株価がどちらかの方向にも大きく動かなかった場合、プレミアムはすべて失われます。どのような投資戦略においても、リスクとリターンのトレードオフが成立することを理解しておく必要があります。

5. コスト効率

Appleは優れた実績を持つ大手企業です。2023年7月3日現在、同社の株価は約192ドルで取引されています。

Appleの株価が今後数カ月内に上昇すると予想しているものの、多額の資金を投じて株式を購入することはしたくないので、代わりに、コール・オプションを購入する場合を考えましょう。

2023年11月17日に満期を迎える、権利行使価格200ドルのAppleのコール・ オプションを1株当たり7.70ドルで購入することにします。オプション契約は100株単位で行われるので、この取引の総コストは770ドルです。

さて、ここで2つのシナリオを考えてみます。

まずは、アップルの株価がオプション満期までに230ドルに上昇するシナリオです。この場合、オプションを行使して、200ドルの権利行使価格でアップル株を100株買い、20,000ドルのコストを支払います。その後、この株式を市場価格230ドルで売却し、23,000ドルの利益を得ます。原資産の売買によって得た純利益3,000ドルからオプションに支払った770ドルを差し引いた2,230ドルが最終利益となります。

もう一つはAppleの株価がオプションの満期までに190ドルに下落するシナリオです。この場合、上場市場において190ドルで株を買えるのに、1株200ドルで買うオプションを行使しても意味がありません。そこで、オプションは無価値のまま失効します。このシナリオでの損失は、オプションに支払った770ドルに限定されます。

どちらのシナリオでも、オプションのコストはApple株そのものを100株購入するコストよりも大幅に低くなります。これは、オプションがいかに投資戦略にコスト効率をもたらすかを明確に示しています。

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