スクリーンショットに番号で示されている追加情報:
- この例では、ウォッチリストを使用してある株式について説明しています。今回は、欧州株式を例として使用しました。
- 次に、一例として、LMVHをクリックしました。これは、当銘柄の価格が他のすべての株式よりも名目上高いという事実だけに基づき、今回、例として使用しました。しかし、これは純粋に教育を目的としたものであり、私個人も当社も特定の銘柄について特定の見方を持ち合わせてはおらず、この例示は特定の取引の勧誘を意図したものではありません。
- オプションチェーンは、ウィンドウ上部のナビゲーションメニューの右側をクリックすると表示されます。正常に動作している場合は、そのすぐ下にティッカーシンボル(この場合はMC:xpar)が表示され、その株式のオプションチェーンを見ることができます。
- オプションチェーンの右側には、すべての有効な満期日が表示されます。株式によっては、オプションの人気によって、少数または多数の満期日があります。人気のある株式は、月間のオプションに加えて、週間のオプションも提供しており、各週の満期日が表示されます。人気が低い株式は、満期日が少なく、一部は四半期ごとの満期日のみ表示されます。
- 満期日をクリックすると、この例では2024年12月の満期日をクリックすると、利用可能な権利行使価格のリストが表示されます。
- 満期日の数と同じ数の権利行使価格(多いか少ないか)が表示され、権利行使価格は満期までの時間によって異なります。満期に近いオプションは通常、より多くの権利行使価格を持ちます。また、週ごとにある満期か月ごとにある満期かによって、利用可能な権利行使価格の数に違いがある場合があります。
- オプションチェーンの左側には、コールが表示されます。この記事では、オプションの買いについて取り上げているので、オプションを購入したい場合は、緑の四角で示されている「アスク(ask)」価格をクリックする必要があります。
- 同様に、オプションチェーンの右側には、プットが表示されます。同様に、プットオプションを購入したい場合は、緑の四角で示されているプットの「アスク(ask)」価格をクリックする必要があります。
オプションの買いで利益を上げる方法
伝統的な手法:オプションの使用
オプションを購入すると、実際に使用することもできます。たとえば、コールオプションを購入して、株価が上昇した場合は、オプションを使用して、購入時に設定した低い価格で株式を購入できます。これは「オプションの行使」と呼ばれます。一部の人はこの方法を採用しており、特に長期的に株式を所有したい場合にそうします。
上記の例で、€500の権利行使価格でコールオプションを購入するとします。そのオプションの価格は、アスク価格である€283.48です。 LVMHの価格が(この例では、2024年12月20日時点の価格)€900になった場合、オプションを行使できます:
- 我々には、€500(権利行使価格)で株式を購入する権利があります。
- その後、すぐに株式を€900(満期時の架空の価格)で売却することができます
注)オプションを行使した後、株式を売却する義務はありません。株価がさらに上がり続けると思われる場合は、€500で購入した株式をそのまま持ち続けておくのも良い考えかもしれません。 - 以上から、€400(€900 - 権利行使価格である€500)の利益となります。
- ただし、その権利に対して€283.48を支払ったので、それを差し引く必要があります: €400(上記で説明した粗利益)- €283.48 = €116.52の純利益(手数料とコミッションは除く)。
- 利回りは(利益/投資金額*100): 116.52/283.48*100 = 41.10%
それを単に株式を売買することと比較すると、次のようになります。
- 株式を€757.40で購入する(スクリーンショットに記載されている株式の最終取引価格)
- 株式を€900.00で売却する
- 利回り:(利益/投資* 100):(900-757.40)/757.40 * 100 = 18.83%
トレーダーの選択肢:安く買って高く売る
しかし、ほとんどの人はオプションを実際に使用しません。代わりに、オプションを売買して利益を得ます。コールオプションを購入して株価が上昇すると、オプションの価格も上昇する可能性があります。オプションを、株式を実際に購入することなく、より高い価格で売却することで、利益を得ることができます(株式の購入にかかる手数料とコミッションを払わなくて済みます)。同様に、プットオプションを購入すると、株価が下落すると、オプションの価格も上昇します(下落ではありません)。これにより、下落する株価で利益を得ることができます。プットオプションは、多くの国で空売り(ショートセリング)が(規制などにより)許可されていないため、空売りの代替手段と見なすことができます。
コストとリスク
オプションを購入すると、前払いコストである「プレミアム」を支払います。これがあなたにとってのリスクです。しかし、この金額以上を失うことはありません。スクリーンショットに示されているように、プレミアムの金額はアスク価格(手数料とコミッションは除く)に対応して変動します。その一方で、利益を得る可能性ははるかに高く、特に想定した方向に株価が動いた場合は利益が大きくなります。
オプション価格についての理解(なぜ数字がしばしば小さいのか)
$2.40でオプションの価格を見ると、それが合計コストだと思ってしまうかもしれません。ただし、その価格は1株あたりの1オプションの価格であり、ほとんどのオプション契約は100株をカバーしています。したがって、実際にそのオプションを購入するには、$2.40 x 100 = $240を支払う必要があります。オプションのコストと潜在的なリターンを検討するときは、常にこのことを考慮してください。スクリーンショットに示されているように、これは、権利行使価格が$500のコールオプションを購入する場合、100株分に対してオプション契約が1つ必要になることを意味します。 €283.45 * 100 = €28,345-(手数料とコミッションは除く)。
損益分岐点について
損益分岐点とは、株価がオプションから利益も損失もでない水準になった時点のことを言います。これは、オプションを保持または売却するかどうかを判断するための重要なポイントです。上記の例/スクリーンショットでは、€283.48(€500の権利行使価格で表示されているアスク価格)でコールオプションを購入した場合、オプションは、LVMHの株価が権利行使価格(€500)とあなたがオプションを購入するために払ったコスト(€283.48)以上になった場合に損益分岐点に達します。つまり、価格が€783.45に達し、それを上回ると、オプションを行使した場合に利益が出ることになります。
外国株式・指数オプション取引のリスクについて
外国株式・指数オプションの価格は、対象とする有価証券の市場価格や対象となる指数、あるいは当該有価証券の裏付けとなっている資産の価格や評価額の変動等により上下しますので、これにより損失が発生することがあります。また、対象とする有価証券の発行者の信用状況の変化等により、損失が発生することがあります。
なお、オプションを行使できる期間には制限がありますので留意が必要です。さらに、外国株式・指数オプションは、市場価格が現実の市場価格等に応じて変動しますので、その変動率は現実の市場価格等に比べて大きくなる傾向があり、場合によっては大きな損失が発生する可能性を有しています。したがって、外国株式・指数オプション取引の開始にあたっては、下記の内容を十分に把握する必要があります。
• 市場の状況によっては、意図したとおりに取引ができないことがあります。例えば、市場価格が制限値幅に達したような場合、転売又は買戻しによる決済を希望しても、それができないことがあります。
• 市場の状況によっては、金融商品取引所が制限値幅を拡大することがあります。その場合、1日の損失が予想を上回ることもあります。
• 外国株式オプションの対象となる有価証券が上場廃止となる場合には、当該外国株式オプションも上場廃止され、また、外国株式オプションの取引状況を勘案して当該外国株式オプションが上場廃止とされる場合があります。その際、取引最終日及び権利行使日が繰り上げられることや権利行使の機会が失われることがあります。
• 対象有価証券が売買停止となった場合等には、当該外国株式オプションも取引停止となることがあります。
<外国株式・指数オプションの買方特有のリスク>
• 外国株式・指数オプションは期限商品であり、買方がアウトオブザマネーの状態で取引最終日までに転売を行わず、また権利行使も行わない場合には、権利は消滅します。この場合、買方は投資資金の全額を失うことになります。
知っておくべき追加事項
オプション価格は時間の経過とともに変化します
オプションの価値は一定ではありません。時間の経過とともに、株価の変化や満期までの残りの時間など、様々な要因によって、オプションを売却できる価格が上下する可能性があります。そのため、オプションを購入する場合は、満期までの時間が十分にあるオプションを購入するのが良い習慣であると言えるでしょう。これにより、その株式があなたの意図した価格に到達するまで、十分な時間を確保することができます。
利益を上げる可能性
オプションの世界では、利益が出る可能性がどれくらいあるか、ということがよく話題になります。これは、これまでに説明した他のすべての要因とともに、オプションを選択するときに考慮する必要があるものです。 「利益を上げる可能性」は、POP(Probability of Profit)とも呼ばれます。POPは「利益の確率」を意味し、オプションが満期日に利益を上げられる(利益=1セント以上の利益)(理論上)の確率を指します。
オプションの満期までの時間
すべてのオプションには満期日があり、その日が近づくにつれて、オプションの価格はより急速に変化します。そのため、残り時間を知っていると、保持するかどうかを判断する際に役立ちます。満期日が近づくほど、オプションの価値は低下します。これは、オプションが満期日には権利行使不能となり価値がなくなるため、当然のことです。オプションが権利行使可能である場合、そのオプションの価格はそのオプションの「内在的価値」と一致します。
イン・ザ・マネー、アット・ザ・マネー、アウト・オブ・ザ・マネー:どういう意味ですか?
これらのフレーズは、株価がオプションの権利行使価格(オプションを利用した場合に株を売買で きる価格)に対してどの程度の位置にあるかを説明するのに役立ちます。「イン・ザ・マネー」とは、オプションの行使から利益がでる状態にあることを意味します。コールオプションの場合、株価は権利行使価格より上にあることになります。プットオプションの場合は、株価は権利行使価格より下にあるでしょう。 「アット・ザ・マネー」は、株価と権利行使価格が同じである状態を意味します。最後に、「アウト・オブ・ザ・マネー」とは、今オプションを行使しても利益を上げられない状態を意味します。コールオプションの場合は株価が権利行使価格よりも下にあり、プットオプションの場合は株価が権利行使価格よりも上にある時にこの状態となります。これらの用語は、オプションの現在の価値と利益の可能性をすばやく判断するのに役立ちます。
結論
オプションは複雑に見えるかもしれませんが、株式市場で潜在的に利益を上げる方法の1つです。基本を理解し、利益を上げる方法、コストとタイミングの観点から考慮すべき事項を理解することで、オプションを投資ツールとして追加する準備が整います。次のステップに進んで、オプションがあなたに何を提供し得るか探ってみませんか?