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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週も先週に続いてドル円を取り上げました。ドル円は驚くほどの勢いで円独歩安の状況となってきましたが、今年に入ってからのレンジと年初のレートを比較すると既に27%を超え、変動相場制移行後の変動率トップ3に入ってきました。長期的には1998年高値をトライするでしょうが、短期的にはそろそろ調整を考えたいところです。テクニカルな押しの目途を考えます。
今週はドル円(USDJPY)と米国個別株CFDを2つ取り上げます。
ドル円(USDJPY)は、先週執筆時点では138円台で取引されていたことを考えると円独歩安の動きの中で、138円から144円まで大台を7つも変える動きになりました。
年初来安値と昨日の高値を今年に入ってからの変動幅とすると、年間変動幅を年初レートを基準に計算すると、率にして27.4%と変動相場制移行後トップ3に入る異常なまでの変動率となります。最も率にして大きかったのが1979年の29.4%でしたから、もし1998年高値をトライすれば29.7%ととなり変動相場制移行後最大の変動幅を見ることとなるわけです。
過去の古いレートに関しては記録する人によって異なることもあるでしょうが、今年の円安の異常さがわかる数字ではないかと思います。
本日のECB理事会では既に0.75%の利上げを織り込んでいることから0.75%の場合には今後の景気後退を懸念してのユーロ売りが出そうですし、0.5%の場合には予想よりも低いとやはりユーロが売られやすいと考えています。その場合ユーロドルのドルの方向で動くのか、ユーロ円の円の方向で動くのかで方向は逆になりますが、それでもドル円に関しては1998年高値を視野に入れる展開はしばらく続きそうですから、今週も最初に四半期足の確認からです。
こうして見ると、1998円高値147.640まで昨日高値から考えると2円65銭に過ぎませんので、年内という期間で考えるとつける可能性のほうが高そうです。日本側は直近の円安に懸念を示しているものの、介入には米国の許可が必要であり、現在の高いインフレを抑えるためにもドル高は米国にとっては有効であり、ドル売り介入の可能性は限りなく低い状況です。
ただ、短期的には既に異常なほどの動きになっているため、調整を挟んだ上でどこかで高値を再トライと見る方が自然です。
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