口座開設は無料。オンラインで簡単にお申し込みいただけます。
最短3分で入力完了!
アナリスト/アセンダント代表
サマリー: ドル円は日米金利差拡大思惑を背景に円安が進行していますが、テクニカルにも2015年高値を上抜けたことで20年ぶりの円安水準を試す展開となってきました。21日には日米財務相会談も開催されますので、介入の可能性も含めて今後のドル円がどのようになるのかを見て行きます。
ドル円(USDJPY)は3週間前(3月31日)にも扱いましたが、その時点では日銀の連続指値オペ発表後に125円台を見た後に121円台まで押す動きと荒っぽい値動きとなっていました。4月に入ってからは連日のドル買い(円売り)の動きから昨日には高値129.402と130円の大台を視野に入れる動きとなりましたが、本日日に日米財務相会談が開催されることによる警戒感から127.691までの押しを挟んで128円台前半の取引となっています。
果たして日米財務相会談で何が出てくるのかですが、日本側はそろそろ円安進行を止めたいという気持ちがあるでしょうが、米国側としてはインフレ率が高い中でのドル高は輸入物価上昇を抑える効果もあり、現時点で為替介入を容認する可能性は限りなく低いと言わざるを得ません。
もっとも日本側に配慮した場合でも、円安進行の懸念を共有するといった程度で、話はしても何の成果も得られない可能性も高いと見ています。前者の場合ではいったん円高方向に押しが入り、絶好の押し目買いのチャンスとなり、後者の場合では改めて円安が進行するという流れになるでしょう。
長期的には2002年高値の135円台を試す流れにありますが、短期的にはどうなのか現状をチャートで分析します。日足チャートをご覧ください。
3月に入ってから15円近い円安となっていますので、近い押しから考えないと次の押しの水準を計算することが出来ません。そこで3月28日の連続指値オペ発表によって125円台に乗せた後の押し3月末の121.272を起点とし、昨日高値とのフィボナッチ・リトレースメントを計算しました。
すると38.2%押しが126.296、半値押しが125.337でその間に2015年高値125.86レベルが位置しています。ここからの押しがあっても125円台半ばから126円という水準がせいぜいだと見られ、126円を割り込むようであれば中長期的なターゲット135円を想定した長期ポジションを仕込む絶好の機会になるのではないかと見ています。