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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週はドル円(USDJPY)を取り上げました。9月末に150円の大台を上抜けした途端に3円近い急落とついに介入かという動きを見せましたが、日銀の当座残からは介入が無かったか、あるいはごく少額だったかの可能性が高まっています。このあたりの説明をしながら短期的にはどの水準での動きが考えられるのかをテクニカルに見て行きます。
今週はドル円(USDJPY)を取り上げます。
ドル円(USDJPY)は9月の一連の金融政策発表後は、米国の引き締め長期化と日銀の緩和継続というこれまで同様の日米金利差が拡大した状況は当面続くとの見方から押し目では着実なドル買いが入っていましたが、先週金曜までは150円の大台を目前にして介入警戒感も強く神経質な展開が続きました。
そして金曜にきっかけは経済指標でしたが、おそらくは月末とオプション絡みのオーダーが重なっていたのだと思います。150円の大台を上抜け一時150.160の高値をつけました。しかし、その直後ドル円は急落し安値147.262と3円近い下げを演じ、やはり150円超えでは介入が出たのかと思わせました。
その後下がったところではドル買いというこれまでの動きは続いていましたが、この急落に対して財務省はノーコメントを繰り返し、さらにその後の日銀当座残高からはほぼ予想通りの変動しか見られず、介入は無かったのではないかとの見方が広がっています。もし介入が実施されれば当座残は財務相が銀行から円を買うこととなるため、大幅な残高減少につながるのですがそうはなりませんでした。
10月末の介入額報告を待たないと正確なことはわかりませんが、想定以上の少額介入であった可能性、あるいはどこかの銀行が介入を装ったドル売りに動いた可能性のどちらかであるように思います。仮に介入が無かったあるいは少額だった場合は、それだけ多くの市場参加者が警戒していたために想定以上の動きになったと言えますが、いずれにしても期末という絶妙のタイミングであったとしか言えません。
ここからの動きについてテクニカルな観点から見てみましょう。ドル円の日足チャートをご覧ください。
直近の動きを見ると大きな上昇チャンネルの中で小さな上昇チャンネル内での上昇を依然として続けていると見るべきで、押し目ではドル買い、現状では147円台半ばから後半での買いを考えることとなります。
上値についてはさすがに150円を再度トライして本当に大口の介入を招いたらたまったものではないと考える向きも多いでしょうから149円台半ばは売りが出てくるでしょう。短期的には147円台半ばから149円台半ばでの高値圏でのもみあいになると考えています。