サマリー: 今週もドル円(USDJPY)をピックアップしました。一連の金融政策イベント以降は円独歩安が進み昨年11月の戻り高値を上抜けてからは更に円安が加速する動きとなっています。先週の売り戦略はストップがついてしまいましたが、今週もドル円の売りを考えます。ドル円だけでなくクロス円全般で円売りが大きく進んだことから調整が入りやすいと見ていますが、当局の牽制も神田財務官が発言していること、また日柄的にもそろそろ調整は近いと言えます。
今週も注目銘柄はドル円(USDJPY)をピックアップしました。
ドル円(USDJPY)
ドル円(USDJPY)は先週の振り返りにも書いた通りですが、主要国の中で唯一大規模緩和を継続する日銀の動きから円独歩安が継続しやすい地合いです。
先週時点では短期的にそろそろ売り場、ただしテクニカルに142円台半ばを上抜けたらストップという見通しを示し、あっさりとストップがついてしまいました。今週ももう一度ドル円の売り戦略でリベンジを計りたいと思います。
その後も官房長官や財務官から円安けん制発言が続いていますが、神田財務官が円安をけん制してきたことでこれまでよりも一歩トーンが強まってきたと考えられます。昨年最初に介入が出たのは145円に乗せてきた水準であり、145円に近づいてきた今財務官の牽制発言が出てきたということ、145円は警戒すべき水準であると考えられます。
ただ、昨年も145円台での介入後に150円を超える円安に繋がったことを考えると、反転というよりは短期的にいったん調整を挟みやすいタイミングになってきたというイメージです。
ポジション的にも円売りポジション(シカゴ通貨先物での円売り)は、昨年の円安水準の時を上回る水準となっていますし、ドル円だけでなくクロス円でも大幅に円安が進行してきていることを考えると、いつ利食いが入ってもおかしくありません。タイミング的にはコラムにも書いた通りですが7月1日~3日は転換する可能性がある日柄と言えます。
当局の発言、膨らむ円売り、そして日柄とそろそろ材料が揃ってきたことになりますが、テクニカルにはどうでしょうか。週足チャートをご覧ください。