口座開設は無料。オンラインで簡単にお申し込みいただけます。
最短3分で入力完了!
アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週はユーロドルを取り上げました。為替市場ではドル円を筆頭に長期的にはドル高の流れが続いていますが、ユーロドルはロシアによるウクライナ侵攻以降のエネルギー価格の高騰をきっかけにインフレと景気後退リスクが常にユーロの悪材料となってきました。最近ではそれに加えて熱波の影響でライン川の船舶運航に大きな支障が出て、更なる景気後退リスクの悪材料とされています。テクニカルにもきれいな下降トレンドを続けているユーロドルの動向について考えます。
ユーロドル(EURUSD)は、ロシアによるウクライナ侵攻後はエネルギー価格の高騰による急速なインフレとそれに対応するための利上げによる年後半には景気後退リスクが相当に高いことを背景にこれまでも長期的にユーロ売りが続いていました。
それに加え最近では熱波の影響でドイツの物流の大動脈であるライン川の水位が大きく下がり、大型船舶の運航に支障を生じ、通常の4分の1程度の積み荷でないと運行が出来ない状況となっているようです。極端に言えば輸送コストが4倍になるわけですし、天然ガスの代替エネルギーとして再び利用され始めた石炭の輸送に影響が出ていることから、ドイツの景気後退リスクは特に高い状況となっています。
金融政策的には9月のECB理事会とFOMCは現時点のコンセンサスがどちらも0.5%となっていることから、米金利の動向の影響が出にくく、現状はファンダメンタルの悪化懸念とテクニカルにユーロの上値が抑えられていることによる戻り売りが出やすい地合いにあると言えます。
テクニカルには週足チャートから見て行きましょう。