サマリー: 今週はユーロドルを取り上げました。先週の一連の金融政策イベントで、FRBは0.25%2回、ECBは0.5%利上げ後は経過を見るということから、金利差は変化なく、次回の金融政策イベントまではテクニカルな見方がワークしそうです。ユーロドルのチャートは日足ベースできれいな上昇チャンネルの中で上下を繰り返しています。
今週はユーロドル(EURUSD)と米国個別株CFDを2つ取り上げます。
ユーロドル(EURUSD)
相変わらず為替市場の主役はドル円でユーロドルはドル円の値幅の半分にも満たない日が多いのですが、先週にはECB理事会が終わり予想通り0.5%の利上げ、そして3月にも0.5%の利上げが予定されているものの、その後は利上げ打ち止めとなる可能性に言及していました。
次回3月16日のECB理事会まではこのECB公式見解をベースに、よほどの環境変化が見られなければ大きくトレンドが出てくることは無いとみています。またユーロドルはテクニカルにきれいな動きをしていますので、今週は週足と日足を見ながら今後1~2週間程度の値動きについて考えてみましょう。
まず、週足チャートをご覧ください。週足チャートにも表示してありますが、こちらを見るとよくわかります。昨年11月安値からのサポートラインとそれに平行に引いた上昇チャンネルですが、大台1.10はチャンネル上限とも重なり、短期的にも反落しやすい水準であったことがわかります。
しかも、その後の反落でチャンネル下限に接近し下げ止まり、ここ数日は安値圏での底固め局面にあると言って良いでしょう。
材料的にはFRBがあと0.5%(0.25%を2回)、ECBは3月に0.5%上げるであろうものの状況次第では打ち止めということもありえますので、金利差という部分ではしばらく大きな変化はありません。そして、それを織り込んだのが現在の水準であると考えると、2月中は平行上昇チャンエルの下限での買いと上弦での売りというスタンスがワークしやすいと言えそうです。