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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週はユーロ円を取り上げました。ドル円は年初来高値からの調整が続きユーロドルはECBの大幅利上げ後も景気後退リスクの悪材料が大きく積極的には買いにくい地合いが続いています。対ドルで双方が下方向に動きやすいとなれば最も売りやすいのはユーロ円ということになります。テクニカルにも下げやすそうなパターンを形成中のユーロ円を見てみましょう。
ユーロ円(EURJPY)はドル円の下げとユーロドルの上値の重さが重なってこの一週間でだいぶ水準を下げてきた印象ですがFOMCを経て、米国の景気後退リスクから米長期金利が低下傾向にあることを見て、ドル円のポジション調整がもう一段進みそうな状態となってきています。テクニカルには短期的に134円台半ばをターゲットとしていることは先週の振り返りにも書いた通りです。
またユーロドルはECB理事会でコンセンサス以上の利上げとなったものの、欧州の景気後退リスクが先進国ではもっとも懸念されていることや、ロシアによるノードストリーム経由でのガスの削減(これまでは平時ピーク時点の4割、8月からは平時の2割)という発表を受け、EU全体での節電ならぬ節ガス合意も欧州の景気後退リスクを高めています。
円材料は日銀だけが大規模緩和を継続していることによる円売りは今後も残るでしょうが、短期的には米国材料に目が向きやすくポジション調整による円買いが先行しやすい流れにあると言えます。
このようにドル円もユーロドルも下げ方向に向かいやすいとなれば、もっとも気になるのはユーロ円の下げということになります。実際に今週も着実に高値安値ともに切り下げる展開を続けています。テクニカルには日足チャートをご覧ください。