口座開設は無料。オンラインで簡単にお申し込みいただけます。
最短3分で入力完了!
アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週はカナダ円を取り上げました。先週は原油価格が下げていることを示しましたが、今週は今後も下げる可能性が高い原油価格に連動しやすい通貨ペアとしてカナダドル円をピックアップしました。カナダ中銀の利上げ打ち止めが近いことも他のクロス円と異なり、カナダ円が弱い理由となっています。
今週はテクニカルに一段安となりそうなカナダ円と米国個別株CFDを2つ取り上げます。
先週は景気後退懸念から下値不安が大きいNY原油を扱いましたが、原油価格との相関で考えると資源国通貨の中でもカナダドルは原油安時には弱い通貨と考えられます。実際に金利差拡大の動きによる円売りがドル円からクロス円へと変化してきている中で、カナダ円(CADJPY)は弱い流れを続けています。
また、テクニカルに見てもカナダ円は高値からの反転をはじめ、下げている局面の中でも一段安再開前のもみあいパターンを形成するなど一段安を考えたくなるチャートとなっています。そこで、今回はカナダ円を下目線で見てみることとします。日足チャートをご覧ください。
カナダ円はダブルトップ(ピンクの点線)の反転パターンを形成し、2つ目の山では更にトライアングル(青の三角もちあい)のもみあいを形成後に下抜け、さらに下げていく中でネックライン(青の水平線)手前でフラッグ・ペナント状のもみあいパターン(青)を挟んで一段安となりました。そして12月に入り、ふたたびフラッグ状のもみあいパターン(青)を形成し、昨日14日には下ヒゲで下抜けたものの本日はフラッグの中に戻すような動きを見せています。
完全に下抜けていない点はAutochartistでも失敗パターンとなるケースを見ていますので気にはなりますが、金融政策面でも12月7日に0.5%の利上げを実施したものの、政策金利をさらに引き上げる必要があるかどうかを検討するとしたことで、主要国の中で最初に利上げ打ち止めになるという思惑が強いこともカナダドル売りの材料となっています。
今一度チャートに目を戻すと右下に斜めのラインがありますが、これは2020年9月を起点としたサポートラインで、現在96円台半ばを上昇中です。ここからの下げのターゲットとして、96円台半ばまで本日のレートを基準に考えると3.5%程度と一波下げれば到達する可能性は十分にある水準ではないかと考えています。
原油価格の一段安がきっかけとなりそうですから、原油価格の動向には注目しておきましょう。