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Chief Investment Strategist
サマリー: 商品(コモディティ)バスケットは先週、5.9%の上昇と、サクソの株式テーマバスケット中、最も高いパフォーマンスを示しました。先週のOPECプラスによる日量200万バレルの減産決定により、エネルギー関連銘柄が好調に推移したためです。一方、グリーンバスケット(エネルギー貯蔵、再生可能エネルギー、グリーントランスフォーメーション)は、いずれもパフォーマンスが最も低いバスケットとなりました。また、エネルギー危機を契機に原子力発電が再び投資家の注目を集めるようになったことから、原子力関連銘柄のパフォーマンスを追跡出来るよう、原子力をテーマとしたバスケットを追加しました。
先週最も好調だったテーマバスケットは、商品で5.9%上昇しました。OPECプラスが先週水曜日(10月5日)に日量200万バレルの減産を決定したことを受け、同セクターで力強い上昇が見られました。また、米ドル相場は、週明けには回復したものの、弱含みの兆しを見せています。当社は引き続き、実体経済へのエクスポージャーをもつテーマとして、商品、防衛、物流、再生可能エネルギーなどを有望なテーマと考えています。
商品バスケットで最も好調だったのはカナディアン・ナチュラルリソーシズで17.2%上昇しました。同社は、オイルサンド(石油成分を含む砂岩)資産の1バレルあたりのコストが約30ドルと高いため、原油価格に対する感応度が高くなります。同社は、資産寿命が長く、メンテナンスの必要性が低い資産を持ち、さらに短期的に原油需要が高まっている状況下で競争優位性を有しています。同社は10月31日に第3四半期決算を発表する予定です。アナリストは、同社の第2四半期の売上高は115億カナダドルから106億カナダドルに減少するものの、前年同期比では37.8%増と予想しています。企業価値976億カナダドルに対し、2023年のフリーキャッシュフローは135億カナダドルと、今後も好調を維持する見通しです。