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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週はナスダック100を取り上げました。FOMCでは0.25%と予想通りの利上げ幅となり、声明でも継続した利上げというこれまで同様の文言が使われましたが、パウエルFRB議長が会見でディスインフレプロセスにも言及したことで、引き締め終了が近そうな印象を与え、米金利が低下、株式市場は上昇となりました。特に上昇が目立ったハイテク株指数のナスダック100をテクニカルな観点から見てみます。
昨夜のFOMCを受けて米国株は全般に上昇していますが、その中でもナスダック100(USNAS100.I)の上昇が目立ちます。前日31日の終値は12065.58でしたが、1日終値は12451.49と400ドル近く上昇し、本日も底堅い値動きとなっています。
先週の振り返りでも触れましたが、昨夜のFOMCでは予想通り0.25%の利上げと、この部分については影響は無かったと思いますが、継続的な利上げが適切という文言は残ったものの、パウエルFRB議長の会見でディスインフレプロセスにも言及したことで、利上げの最終局面に近づいているとの印象から米金利が下げると同時に株式市場は買いで反応しました。
株式市場はどのような発表があっても好材料に目を向ける傾向が強いのですが、今回も利上げ終了が近いことを好材料として取った恰好です。利上げ終了の要因が景気後退ということだと、そこまで楽観的にもなれませんが、現時点では米国経済はそこまでの悪化は無さそうだと考えられており、リスクオンの動きが特にハイテク株を中心に見られたということになります。
FRBは12月の金利見通しでは中央値が5.125%と5.0~5.25%の誘導水準を見ているいっぽうで、市場参加者は4.75~5.0%で利上げが終了し、年内(第4四半期)には利下げへ転換するという見方がコンセンサスとなっています。まだ先のことはわからないとは言うものの昨年初からFRBよりも市場参加者の見通しの方が正しかったことを考えると、パウエル議長が会見で言及したディスインフレプロセスの始まりは早くなる可能性が高そうです。
株式市場ではこのFRB自身の変化を好材料視し、当面は株高の流れが続く可能性が高いと言えそうです。テクニカルにはどのような状況なのか、日足チャートを見てみましょう。
昨年8月高値13,686.34から10月安値10,430.71までの下げに対して現在の水準は61.8%戻し12,442.69と重なる水準で、テクニカルにはいったん止まりやすい水準です。ただ今後も底堅い動きを継続するとなると次のターゲットとなる78.6%戻し12,989.64と重なる13,000ドルの大台を視野に入れる動きが考えられます。
2月は12,000ドルを上回る水準で底固めをし、13,000ドルを狙いに行く流れを見たいところです。