口座開設は無料。オンラインで簡単にお申し込みいただけます。
最短3分で入力完了!
アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週はNYダウCFDを取り上げました。11月30日にパウエルFRB議長の講演がありましたが、議長自ら12月の利上げ幅は縮小するであろうことを示唆、これを受けて10年債利回りは大幅に低下しました。そして、為替市場ではドル売り、米国株式市場は利上げペース鈍化を好感して買われることとなりましたが、NYダウは講演前後で1000ドルを超える急騰相場となりました。ここからどこまで上がるのか、テクニカルな観点から考えてみました。
今週は昨夜のパウエル議長発言で急騰したNYダウ(US30.I)と米国個別株CFDを2つ取り上げます。
NYダウ(US30.I)は、昨夜のパウエルFRB議長の講演内容が12月の利上げ幅縮小を示唆する内容となったことから、米金利が急低下、為替市場はドル円の振り返りで書いた通りにドル安、そして株式市場は利上げペース鈍化を好感して大幅高となりました。
NYダウはパウエル議長の講演前には33574.7ドルの安値をつけていましたが、講演後には34599.1ドルと安値から1000ドル以上もの急騰劇を演じることとなりました。12月の利上げ幅縮小はコンセンサスとなり、FF先物の利上げ織り込み度では0.5%利上げが82%となっています。ただ、パウエル議長は同時に利上げのゴール水準を9月FOMCの中央値(4.6%)を上回るとし、FF先物のピークも4.75~5.0%であることを考えると、このままNYダウが上昇トレンドを続けることも難しいのではないかと考えています。
このあたりはテクニカルで見た方がわかりやすいですから、まず週足チャートから見て行きましょう。
年初来高値からのレジスタンスライン(ピンク)を11月の上げで上抜けたことで短期的には強い地合いに転じましたが、8月高値も上抜けたことでここから上のレジスタンスは4月高値の35491.7ドルまで目立った水準はありません。心理的なターゲットとして大台35000ドルも考えても良いのですが、現行水準から500ドル程度しか離れていないため、中期的なターゲットと考えるには近すぎる印象です。
また次のレジスタンスとしては2月高値の35873.6ドルがありますので、35000ドル台半ばから後半にかけての水準が中期的なレジスタンス兼ターゲットになると考えられます。日足チャートで拡大して見てみましょう。
短期的には11月安値を起点としたサポートラインとそれと平行に引いたラインとで構成される平行上昇チャンネルの中での動きとなっていることがわかります。このチャンネルではサポート側は33000ドル台後半で昨日の安値圏、レジスタンス側は先ほどの35000ドル台半ばとほぼ一致します。
次回執筆日までという程度の短期的な値動きとしては33000ドル台後半をサポートに、35000ドル台半ばをレジスタンスとする流れにあるという見方でよさそうです。