株式

サマリー: 米国個別株はかなりまちまちの展開となってきました。昨日も主要ハイテク株の中には大きく上げる銘柄も下げる銘柄もある状況でしたが、今週は下げている銘柄の中で比較的好材料があり、今後の反発に期待が持てそうな銘柄をピックアップしてみました。
先週はバフェット銘柄からエネルギー関連2銘柄を取り上げました。今週米国の株価指数が上昇に転じたかと思ったら押しが入りと悩ましい動きをしていますが、個別株の動きもまちまちで上げている銘柄、下げている銘柄と銘柄によってかなり違いがあります。
私自身はハイテク銘柄というかハイテク業界そのものに興味があるので、値動きとニュースを見ていて直近で下げているけれども材料はいいという銘柄を2つ取り上げます。ひとつはエヌビディア(NVDA.xnas)、もうひとつはインテル(INTC.xnas)の2銘柄を取り上げます。
(1) エヌビディア(NVDA.xnas)
エヌビディア(NVDA.xnas)は、GPU最大手でPCに搭載される単体GPUとしてのシェアは約8割です。主力は汎用のGPGPUですが、この分野での強さも言うに及ばずです。今週にはドイツのシーメンスと産業用メタバースで提携を発表するなど株価の反転につながりそうな好材料は多いと言えます。
週足チャートをご覧ください。
(チャート提供:サクソバンク証券)テクニカルには昨年の史上最高値から既に6割近く下げていますが、2020年Q3から2021年Q2にかけてのもみあいの上限に下げてきました。いったん下げ止まっても良い水準です。ここから下の水準では余裕をもって買いで考えるのは悪くないと思います。
(2) インテル(INTC.xnas)
インテル(INTC.xnas)は、かつてはCPUで圧倒的な強さを見せていましたが近年ではCPUはAMDにシェアを奪われ、GPUではCPUに統合されたGPUがメインでエヌビディアのような単体GPUに比べると見る影も無いという状況でした。
さすがにインテルもシェアを奪われる一方というわけにもいかなかったと思いますが、周回遅れのCPU開発に力を入れ最近では改めてシェア逆転となっています。価格もAMDよりインテルの方が安くなってきたことも大きいと思います。また単体GPUの開発にも力を入れ昨年には新事業部を立ち上げ今年に入り単体GPUを発表しました。まだ巻き返しの準備段階ですが、株価も恐ろしく下がったことを考えるとそろそろ買いを考えてもいいのではという水準です。
こちらも月足チャートを見てみましょう。
(チャート提供:サクソバンク証券)今月の下げでついに2014年後半から2017年後半の高値圏にまで下げてきました。2017年末から2022年初めにかけてのネックライン(42~43ドル)の上値は相当に重たそうではあるものの、現在の水準から35ドルにかけては今後に期待して買っても面白そうです。