サマリー: ナスダック100先物は、米国の消費者物価指数(CPI)がヘッドラインとコア(エネルギーと食品を除く)ともに前月比で予想を下回ったことを受けて4%上昇し、「FRBピボット」を期待する取引に新たな息吹を吹き込んでいます。米消費者物価指数の内容を見てみると、エネルギーを除いたサービスは10月に前月比0.5%上昇し、6カ月平均は前月比0.6%で過去5か月間横ばいであり、サービス部門のインフレが年率7%を上回って根強く推移していることを示しています。しかし、今日はインフレを祝い、明日、状況をより深く再考することにしましょう。
ナスダック100先物は、予想より弱い米CPIを受け4%上昇
過去1週間、ネガティブなセンチメントが続き、市場は「FRBピボット」(FRBの金融引き締め政策からの転換)を期待する取引と、中国の新型コロナ規制が緩和に転じる「Xiピボット」を感染者数拡大によりほぼ諦めた後、米国の消費者物価指数(CPI)が良好な結果であることを期待しつつ、神経質な展開となっていました。米国で発表された10月の消費者物価指数では、ヘッドラインインフレ率(前月比)が0.4%と、予想(0.6%)より低い結果となりました。コア(エネルギーと食品を除く)インフレ率も前月比0.3%(予想:0.5%)でした。ナスダック100先物は、FRBのターミナルレートと金利動向に対する感応度が最も高いセクターを中心としているため、この結果を受けて力強く上昇しました。
ナスダック100先物の1時間チャート(10セッション)