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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 日経平均CFD(JP225.I)は32,000円台乗せを見た後に若干の調整が入っています。現在の上昇相場が目指すターゲットとして次はどの水準が考えられるのか、また調整が入るとしたらどの水準が買い場となるのか、テクニカルな観点から考えます。
今週の注目銘柄は日経平均(JP225.I)をピックアップしました。
日経平均(JP225.I)は強い地合いを維持していましたが、32,000円乗せを見た後にやや反落しています。これで高値を見たというよりも、押し目を見た上で買い場を探すと考える参加者の方が多いと見られますので、その買い場と次の高値のターゲットを長期的に探ってみることにします。
日本株が強くなったのは2020年にバフェット氏が日本の商社株を大量保有したことがきっかけだと思いますが、米国の投資家からすれば投資の神様が勝っているのだから日本の商社株を買おうと動くのは当たり前のようなものですし、米国株が景気後退リスクもある中で買われすぎかもしれないと考えられる中で、日本は良くも悪くも経済は安定しているし、緩和継続の間は割安感のある日本株のウェイトを高めようといった動きに、日本国内の投資家もついてきているといったところだと思います。
テクニカルにも過去の高値を次々と上抜け、史上最高値をも視野に入れ始めた中で、現実的にはまずはどの水準まで買われそうなのかを見て行きましょう。週足チャートをご覧ください。
期間が長いのでつぶれないようにバーチャートにしました。話はそれますが、私自身はまだPCによるチャートツールが一般的ではない頃に、海外のチャートツールでバーチャートが主流だったこともあって、今でもメインで使っているのはバーチャートです。ローソク足に比べると情報量は少ないと思われがちですが、より長期のチャートを見る時にはバーチャートのほうが画面がつぶれませんし、チャートパターンをパッと見る時もバーチャートの方がすっきりとして見やすいのではないかと考えています。
話を戻してここ数年のチャートを見ると、2020年に安値をつけて上昇、2021年から2023年4月までは基本的に横方向のもみあいが続いていました。過去の高値をピンクの水平線で示してありますが、5月以降のこれらのレジスタンスを次々と上抜け、直近では32,000円まで上昇してきました。
そうすると、過去の高値はサポートとなりやすいという観点から、最初の買い場は2021年高値の若干上となる31,000円水準、そして次の買い場は2022年高値の若干上となる29,500円水準です。これら2つの水準で買うことで次の高値更新時に利食いを入れることが出来るでしょう。
次のタ-ゲットとしてはフィボナッチ・エクステンションで考えました。2020年安値を起点として2021年高値までの上げ、その後の2022年安値までの下げの3点をベースに上昇N波動を考えます。現在の水準は50%エクスパンション31,865.2に近く、次の61.8%エクスパンションは33,603.7となります。およそ33000円台半ばから34000円といった水準をターゲットとして見ておくとよいのではないでしょうか。