口座開設は無料。オンラインで簡単にお申し込みいただけます。
最短3分で入力完了!
アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 原油価格高騰さらにほぼロシアからしか産出されないパラジウムなど化石燃料自動車から電気自動車への転換が一層加速する可能性が出てきました。今回は電気自動車銘柄から気になる銘柄を2つをピックアップしました。ひとつは高級路線の軍需産業のルーシッド、もうひとつは商用自動車のプロテラです。
前回はロッキードマーチン(LMT.xnys)とダナハー(DHR.xnys)の2銘柄を見ました。今週はWTI原油先物の最後に書いたこと(パラジウムの算出はほぼロシアのみ)に絡めて、電気自動車関連銘柄を考えてみます。
米国株で電気自動車関連というと製品ではテスラのイメージですが、他にも色々なメーカーが存在しています。今回は部品メーカーではなくあえて、製品のメーカーから2社を取り上げてみました。
(1)ルーシッド・グループ(LCID.xnas)
ルーシッド・グループ(LCID.xnas)は、テスラのモデルSを設計したエンジニアが設計しています。設立は2007年、ナスダック上場は2020年です。2021年末に生産車エアーを販売開始、販売価格は約17万ドルと高級路線で最廉価モデルでもテスラの最高価格を上回っています。しかし技術的には素晴らしいようで、航続距離も圧倒的に長く注目度が高いメーカーです。
こちらは週足チャートで見てみましょう。
株価指数だけでなく主要銘柄が大幅安となる中でやはり健闘しています。高値圏でのもみあいとなっていてトリプルトップの反転パターンを形成中にも思えますが、しばらくは高値圏で安定的な値動きになってくると考えられます。年初来高値を超えて400ドルの大台を見る可能性もありそうです。
(2)ダナハー(DHR.xnys)
ダナハー(DHR.xnys)は、医療診断機器・歯科医療機器に関連する多くのメーカーを傘下に持つ企業で、新型コロナ感染拡大で製薬会社同様に収益が伸びている企業です。ウクライナ情勢の悪化でさすがに下げてはいるものの、ダナハ―も下げ幅はそれほど大きくはありません。
こちらは週足チャートをご覧ください。
2021年にダブルトップ状の反転パターンを形成し、現在は2021年第2四半期の高値へと押してきた状態で、いったん下げ止まりやすい水準です。ここで下げ止まらない場合のここから下のターゲットを水平線で示してありますが、現在の水準から次のターゲットと重なる240ドル水準を目途に、ウクライナ情勢を見ながら買ってみるのも悪く無さそうです。
急騰している時期が2回あり、現在は2度目の高値から下げていますが、20ドル割れでは買いが出てくるという動きを繰り返しています。現在は25ドル台半ばですが、現行水準から20ドル割れまでの水準で分散して買うのであれば悪くないのではと思います。
(2)プロテラ(PTRA.xnas)
プロテラ(PTRA.xnas)も新興EVメーカーですが、生産している車種が路線バスです。電気自動車と言っても当然乗用車だけでなく路線バスやトラックといったものも存在し、今後はそうした商用車にも目が向かうことは間違いありません。またプロテラはアップルがEVを生産する際にパートナーとなるという噂もあり将来性は悪くないでしょう。
こちらも週足チャートを見てみます。
チャートはいいところが無く今年に入ってから上場来安値更新となり、その後は若干戻しています。最安値が6.52ドル、現状が7.82ドルと下がっても知れている感じもしますし、将来に期待という長期的な視点で見ていくのであれば仕込みどころかもしれません。