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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 米国のオンライン決済最大手ペイパルが昨日の取引で急落しています。10〜12月期の決済額の伸びが過去最低であったことが悪材料とされたようですが、27%近い下げは想定を超える急落でした。今週はこのペイパルと同業ライバルのスクエアを取り上げます。
前回はビットコイン保有額の大きいマイクロストラテジー(MSTR.xnas)とテスラ(TSLA.xnas)の2銘柄を見ました。今週は昨日急落したペイパル(PYPL.xnas)とそのライバル会社であるスクエア()をピックアップしてみました。
(1)ペイパル(PYPL.xnas)
ペイパル(PYPL.xnas)は米国で最も使われているオンライン決済ですが、テスラのイーロン・マスクCEOはペイパルの共同創業者でも名前が出てきます。さすが天才というところでしょうか。そのペイパルですが、10~12月期の決済額の伸びが過去最低だったことから1日の時間外取引で急落、2日の安値(129.09)は1日の高値(176.17)から47.08ドルと26.7%もの急落を演じました。
かなり激しい下げですが週足チャートをご覧ください。
既にコロナショック後の安値とその後の最高値との76.4%押しにまで到達しているため、さらに下げるとなると100%押しということになってしまいますが、コロナショック後に実店舗での決済が復活しているとは言ってもオンライン決済の需要自体が今後減るとは思えません。今年にはストライプという新興のオンライン決済会社が米国史上最大のIPOを行うという話が昨年から出ています。
ライバルが多い業界ではあるもののペイパルの圧倒的な普及度を考えると、ここからの押し目があるようであれば買いたいと思うのですがどうなるでしょうか。
(2)スクエア(SQ.xnys)
スクエア(SQ.xnys)はモバイル端末による決済手段を提供しています。スマホやタブレットのイヤフォン端子に同社のクレジットカード読み取り機器(かなり小型です)を挿し込んで、小規模な実店舗が簡単に決済手段を導入できるところからスタートした企業です。こちらはtwitter創業者のジャック・ドーシーがCEOをしています。先見の明がある起業家は同じようなところに目を向けるものですね。
上述したペイパルがモバイルアプリとしてベンモを提供しているようにスクエアもキャッシュアップというモバイルアプリを提供していて、モバイルアプリ分野で両者はよく比較されることで主戦場はモバイルアプリに移っているようにも思えますが、こちらでもペイパル勢のほうが圧倒的に優勢です。
株価はどうなのか、同じ期間の週足で見てみましょう。
同業とはいえかなり似た値動きですね。こちらもコロナショック後の安値とその後の高値との76.4%押しの水準に近いところでの取引となっています。違いはペイパルが急落で到達し、スクエアは既に近づいているところで反発というところです。
ペイパル同様にスクエアも買いどころと思いますが、どちらかを選ぶならば取引規模を考えてペイパルという気がします。