アーニングスウオッチ:アップルの強固な業績の一方、アマゾンは低調な第4四半期決算見通し アーニングスウオッチ:アップルの強固な業績の一方、アマゾンは低調な第4四半期決算見通し アーニングスウオッチ:アップルの強固な業績の一方、アマゾンは低調な第4四半期決算見通し

アーニングスウオッチ:アップルの強固な業績の一方、アマゾンは低調な第4四半期決算見通し

株式
PG
ピーター・ガンリュー

株式戦略責任者

サマリー:  アマゾンは、第4四半期見通しを同社史上最も低い売上高成長率とし、営業利益の見通しも予想を大きく下回りました。これは、アマゾンが投入コストと需要低迷の圧力にさらされており、第3四半期のクラウド事業AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)売上高がネガティブサプライズであったことを示唆しています。一方、アップルは、多くのテクノロジー企業の決算発表が冴えない中で、今週(10月24日の週)の明るい話題となりました。来週(10月31日の週)中の決算発表はそれほど多くありませんが、株価に影響を与えうる重要な決算が今後多数控えています。


アマゾン、暗い見通しで14%急落

メタはフリーキャッシュフローを大幅に減少させましたが、アマゾンも前例のない規模の損失を計上しており、フリーキャッシュフローは1年前のマイナス88億ドルからマイナス285億ドルへと減少しています。アマゾンは、パンデミック時に過剰な支出を行い、現在の顧客需要をはるかに上回るレベルまで生産能力を拡大しました。アマゾンの第3四半期の売上高は1,271億ドル(予想1,276億ドル)で前年同期比15%増加しました。サードパーティ販売サービス、AWS、広告が牽引しました。第3四半期の最大のサプライズは、営業利益が予想の31億ドルに対して25億ドルだったことと、AWSの売上高が予想の210億ドルに対し205億ドルであったことです。

しかし、投資家にとって最大のショックは、第4四半期の売上高見通しが1,400-1,480億ドル(予想1,555億ドル)となったことでした。これは前年同期比5%増にとどまり、第4四半期としては過去最低の成長率となります。また、第4四半期の営業利益見通しは、0-40億ドル(予想47億ドル)と、短期的な収益性に深刻な問題があることを示しています。アマゾンの短期的なセンチメントはネガティブですが、2023年にはコストが抑制され、コンテナ運賃の低下により物流コストが低下するため、事態は改善する可能性があります。アマゾンの株価は時間外取引で97ドル前後で取引されており、2020年初頭のパンデミック時の安値以来の水準に戻りつつあります。
Source: Amazon
Amazon share price | Source: Saxo

バフェット氏とマンガー氏による、アップルへの正しい評価が立証される

過去1年間、生活費危機、サプライチェーンの制約、投入コストの高騰があった中でも、アップルのパフォーマンスは驚異的で、昨夜発表された決算は、変化の大きい環境にも耐えうる底堅さを示しました。チャーリー・マンガー氏とウオーレン・バフェット氏は、アップルのそうした強さについて正しい評価をし、他のテクノロジー企業よりもアップルを選択していました。アップルはハードウエアとソフトウエアの両方で価格決定力を有しています(最近、サブスクリプションの価格を引き上げると発表しました)。

同社の2022年第4半期(7-9月期)決算では、売上高は前年同期比8%増の901億ドルで、iPadが2桁減となった以外は、すべてのセグメントで堅調な増収となりました。地域別では、日本を除くすべての地域で増収となりました。欧州が驚くほど好調な一方で、中国での売上高の伸びは小幅にとどまりました。この数字が良好に見える一方、EBITDAマージンは30.8%と、前年度の32.1%から低下しており、アップルのマージンがかなり圧迫されていることも、同社がサブスクリプション価格を引き上げている理由の1つです。株価は時間外取引で1%上昇しました。
Apple share price | Source: Saxo
Apple financial figures | Source: Apple

来週(10月31日の週)の主要決算

第3四半期決算シーズンは、マイクロソフト、アルファベット、メタ、アマゾンといった米国の主要テクノロジー企業が期待を下回って始まりましたが、今後、まだ多数の企業決算が控えています。来週はそれほど多くはありませんが、まだ多数の主要企業の決算が予定されています。火曜日(11月1日)にはトヨタとソニー、米国では同日、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)とエアビーアンドビーの決算が発表されます。水曜日(11月2日)は、ノボノルディスク、APモラー・マースク、ヴェスタス・ウィンド・システムズの決算に欧州株式市場の注目が集まります。ノボノルディスクは肥満治療薬の採用率、マースクはコンテナ輸送の見通し悪化への対応、ヴェスタスは収益性と受注量に苦戦していることが判断材料となりそうです。水曜日の米国企業決算では、旅行需要の指標となるブッキング・ホールディングスとサイバーセキュリティ業界のフォーティネットが焦点となります。木曜日(11月3日)には、オーステッド、BNPパリバ、BMW、コノコフィリップス、ペイパル、スターバックス、リジェネロン・ファーマシューティカルズ、メルカドリブレと多数の決算発表が予定されています。金曜日(11月4日)には、ソシエテ・ジェネラルとインテーザ・サンパオロなど欧州の銀行の決算が発表されます。

月曜日:コスコ、第一三共、ストライカー、NXPセミコンダクターズ、グローバル・ペイメンツ

火曜日:トヨタ自動車、ソニー、BP、イーライリリー・アンド・カンパニー、ファイザー、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、モンデリーズ・インターナショナル、エアビーアンドビー、ウーバー

水曜日:サンコー・エナジー、ニュートリエン、ノボノルディスク、APモラー・マースク、ヴェスタス・ウィンド・システムズ、グラクソ・スミスクライン、エレクトロニック・アーツ、クアルコム、CVSヘルス、エスティローダー、ブッキング・ホールディングス、フォーティネット、フェラーリ、アルべマール

木曜日:フェアブント、バリック・ゴールド、オーステッド、ノボザイムズ、BNPパリバ、BMV、エネル、INGグループ、DBSグループ・ホールディングス、コノコフィリップス、アムジェン、ペイパル・ホールディングス、スターバックス、リジェネロン・ファーマシューティカルズ、EOGリソーシズ、モデルナ、メルカドリブレ、ブロック、クラウドフレア、コインベース・グローバル

金曜日:エンブリッジ、ソシエテ・ジェネラル、インテーザ・サンパオロ、ソフトバンク、アマデウスITグループ、デューク・エナジー

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