サマリー: 今週もセミナーで紹介した人気銘柄のピックアップです。今回は似た名称の企業でAMDとAMCです。AMDは大手半導体企業、AMCは映画関連企業です。どちらも現行水準からの上昇が期待できる銘柄として取り上げましたが、AMCについてはアナリスト予想に反してのピックアップとしました。そのあたりの理由も含めて両者のニュースとチャートを見ながらここからの動向を考えていきます。
先週のピックアップでは、どちらも打診買いから更にもみあいの上抜け準備段階と比較的早い段階での上昇が見込めそうな状況となってきました。今週も「月人気(1か月での人気銘柄)から上位の銘柄、かつ直近の選択と重ならない銘柄」をピックアップしていきます。
引き続き上位銘柄は最近のピックアップと重なるものが多いので、少し下の方にも目を向けAMD(AMD.xnas)とAMC(AMC.xnas)を取り上げることとしました。似た社名ですがAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)はCPU・GPUを作る半導体企業、AMC(AMCエンターテインメント)は世界各地で映画館運営を行う映画関連企業です。
(1) AMD(AMD.xnas)
AMD(AMD.xnas)は、RyzenCPUを出した当時はインテルにだいぶ差をつけた感がありましたが、最近はインテルもCPU・GPUでシェアが回復し、価格的にも同クラスのAMDより安いとAMDの優位性はだいぶ薄れてきたところでした。2日に同社の決算発表がありましたが、売上、利益ともにアナリスト予想を上回り、特にデータセンター伸びていること、5ナノプロセスの次期Ryzenが7~9月期後半に登場することが発表され、株価も強い動きを見せてきました。
テクニカルには日足チャートをご覧ください。
テクニカルにはかなり強い地合いになってきました。7月安値から既にかなり上昇してきてはいるものの、史上最高値からのレジスタンスラインを今週に入り上抜けてきました。上抜けたレジスタンスはサポートとなりますので当面は90ドル台前半をサポートに6月高値109.57を目指す展開になってきたと言えるでしょう。
(2) AMCエンターテインメント(AMC.xnys)
AMC(AMC.xnys)はコロナからの正常化の中で映画館の業績が回復させたり、7月には同社の抵当権付ローンを買い戻したりと好材料が多かったように思います。しかし、アナリストの分析を見ると売りの方が多く、先週書いた基準(売りが多いものは除外)からは外れるのですが、アナリスト予想自体がかなり少ないこと、またチャートの形は悪く無いことから例外的にピックアップの対象としてみました。
日足チャートをご覧ください。