
【マーケットニュース】日経平均、2月急落時に作った2つの「窓」の一つを埋めた 来週の株式に期待!
【今週の日経平均株価動向】
今週月曜日の日経平均は続落して、前営業日比5円62銭(0.03%)安の2万2467円16銭で取引を終了しました。円高ドル安基調が懸念され、輸出関連株に売りが優勢となりました。一方で、堅調に推移する上海株や日銀のETF買いから、大引けにかけて下げ渋りをみせました。 火曜日の日経平均は3営業日ぶりの反発で、前日比41円53銭(0.18%)高の2万2508円69銭で取引を終了。欧米株高を好感する買いが観測され、8日から国会が正常化すると伝わり、政治不安後退を好感する買いがみられました。また、アジア株の上昇を好感する買いが観測される一方で、円安基調一服を嫌気した売りが上値の重しとなりました。 水曜日の日経平均は反落して、前日比99円81銭(0.44%)安の2万2408円88銭で取引を終了。米国のイラン核合意離脱を表明やイタリアの政局不安で、リスクオフムードが台頭しポジション調整の売りが優勢となりました。また、日経先物市場では、日テレ報道「佐川氏が「ない」と答弁していた森友文書500ページ以上が残存」を嫌気する売りが観測されました。
昨日の日経平均は反発して、前日比88円30銭(0.39%)高の2万2497円18銭で取引を終了。円安ドル基調に加え、前日の米株高やアジアの株の上昇が好感されました。一方で、日経先物の2万2500円以上からは海外勢からの売りが日経先物市場で観測され、相場の重荷となりました。 本日の日経平均は続伸して、前日比261円30銭(1.16%)高の2万2758円48銭で取引を終了しました。2月2日以来およそ3カ月ぶりの高値となりました。前日の米株高を好感した買いや、良好な業績を発表した銘柄に買いが集まりました。前日の終値で、25日移動平均(2万2033円)が75日移動平均(2万2031円)を上回り、ゴールデンクロスを形成したこともあり、一部海外勢が積極的に日経先物を買い入れる動きも観測されました。 日経平均は、2月5~6日の窓の上限(2万2659円)を本日埋めました。来週は、2月2~5日のギャップ(2万2967円~2万3122円)を埋めれるかに注目されます。 海外投資家は1~3月に日経平均先物を約3兆円売り越しをしています。4月以降は買い越しに転じて5月第1週(1~2日)までの累計金額は8000億円に上りますが、売り越しに対する買い越しの比率はわずか26%にとどまり、来週以降の上昇に期待が集まります。
【来週の注目指標】
来週、日本では16日に1~3月期実質GDP成長率(1次速報値)が発表されます。17日は3月コア機械受注が発表され、同時に発表される4-6月期の受注見通しが改善基調かどうか確認したい指数です。18日には4月全国CPI(コア)も発表される予定です。 米国では15日に4月小売売上高が発表され、4月鉱工業生産も発表される予定です。 中国では15日に4月の鉱工業生産、小売売上高、1~4月固定資産投資が発表されます。3月は小売売上高が上振れましたが、鉱工業生産・固定資産投資が弱めの内容となりましました。 ドイツでは15日に5月ZEW景況感調査(期待)が発表されます。4月は3ヶ月連続の低下で2012年11月以来の低水準だっただけに、回復に向かう内容か注視したい。ユーロ圏では15日に1-3月期実質GDP成長率(改定値)が発表予定です。
【日中金融協力が大きく進展】
安倍首相と中国の李首相は5 月9 日、首脳会談を行い、日中金融協力の強化で合意をしました。 内容は、①中国は日本に対して2,000 億元(約3.4 兆円)の人民元適格域外機関投資家による中国国内株式・債券等投資)制度に基づく投資枠を付与する②日中双方は、人民元クリアリング銀行の設置、円・元の通貨スワップ協定の締結のための作業を早期に完了させる③中国は日系金融機関への債券業務ライセンスを早期に付与するとともに、日本の証券会社等の中国市場参入に関する認可申請を効率的に審査する、としました。 日銀と人民銀は2002年、金融危機に備えるための通貨スワップ(交換)協定を締結しました。尖閣諸島問題をめぐる両国関係の悪化もあり、この協定は13年に失効となりました。 2012 年9 月以降の日中政治関係悪化により、金融協力促進に関わる政府間の取り組みは停滞。政治関係悪化以降、日中間の首脳外交は暫く途絶えることとなりましたが、2014 年11 月の北京でのAPEC で安倍首相と習近平国家主席による日中首脳会談が実現し、日中関係の回復の兆しをみせ始めました。2017 年7 月のハンブルクG20 では6 年ぶりに両国の国旗が掲げられ、11 月のダナンAPECでは安倍首相と習主席が一緒の写真に納まるなど、日中関係は目にみえる形で修復に向いました。米トランプ政権の米国第一主義がクローズアップされる中、中国が日本を含むアジア諸国との関係構築を重視するようになったことが大きく今回の案件成立に大きく寄与したと思われます。 日中金融協力実現は、日本の人民元ビジネス拡大の大きなチャンスとなるだけに、今後の動向には注目が持たれます。
▶ 田代岳 「欧州の視点で読み解くマーケット」更新日: 5月11日 | |
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![]() | ドルは一旦ピークを打ったか? 米国債の入札は2、5、8、11月は発行量が多くなります。これはクオータリー・リファンディングと呼ばれています。 特にトランプ減税で歳入が減少する中で、昨年10月に与野党が合意した予算決議の緊縮財政方針に反して、2月9日に成立した連邦政府支出の増加と債務上限を1年間停止する期間2年の予算合意、3月23日成立の総額1.3兆ドルの包括歳出法案で歳出が増加します。 |
▶ 成田博之「需給動向と相関が語る世界」更新日:5月 6日 | |
![]() | ■今週のピックアップ銘柄:NY原油先物(WTI) NY原油先物はWTIと呼ばれていますが、West Texas Intermediateの略称です。米国の代表的な原油でテキサス州西部を中心とした地域で産出され、硫黄分が少なくガソリンを多く抽出できる高品質な原油です。シカゴマーカンタイル取引所(CME)グループのニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)において、その先物取引が行われており、原油価格の代表的な指標となっています。しかし、北海ブレント(Brent)が欧州の原油価格の指標(マーカー原油)になっていると共に、取引高が大きく流動性が高いことや、市場参加者が実需や投機を含めて多岐にわたっていることなどから、世界の原油価格形成にも大きな影響を与えています。 |
▶ 山中康司 「テクニカル分析に強くなるオートチャーティスト」更新日: 5月 10日 | |
![]() | まず、前回のストラテジの振り返りですが、先週がゴールデンウィークで配信をお休みした関係で2週前のストラテジとなります。また2週間という時間を考慮し前回のストラテジはすべて日足ベースのストラテジとなっています。 (1)XAUUSDの売り(シグナル点灯4月24日)TP=1307.06、SL=1365.34 先週執筆時点のレートが1323.98、その後(4月26日東京後場~5月10日東京前場、以下同)のレンジは1301.73~1326.60と4月26日の執筆時点直後からXAUUSDは下降の動きとなりました。米金利上昇によるドル買いの動きがXAUUSDでも金売りの動きとなって表れたと言ってよいでしょう。TPの水準1307.06には5月1日海外市場で到達し、1取引単位あたり+16.92ドルの利益となります。金の場合あまりpipsという表現は一般的では無いものの、ユーロ円やポンド円のおよそ10倍のレートですから、169.2pipsの利益というイメージです。 |
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▶ 米政府がイラン核合意からの離脱を表明。WTI原油が71ドル後半まで上昇。
米政府は8日にイラン核合意から離脱を表明し、同国への経済制裁は再開まで6カ月間の猶予を設定しました。 このイラン核合意離脱を受け、原油供給が細るとの思惑からWTI原油(OILUSJUN18)の買いが進み一時1バレル71ドル後半まで上昇しました。
▶ 米アップルは最高値を更新し、時価総額1兆ドルに迫る。エヌビディアも上場来最高値を更新。
米アップル(AAPL:xnas)は5月2日の決算発表後、上昇が続き上場来高値を更新。時価総額は1兆円に迫る勢いとなりました。 またエヌビディア(NVDA:xnas)は、10日引け後に発表を予定していた決算への期待から買いが進み、最高値を更新しました。 CFDなら割高な個別株式を最大レバレッジ5倍で空売りすることも可能です。
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