【マーケットニュース】米中貿易摩擦激化 円安ドル高公算も
トランプ米政権は日本時間11日、中国からの輸入品2000億ドル(約22兆2000億円)相当の新たな関税対象リスト(6031品目)を発表し、8月30日以降に発効する予定です。既に500億ドル分に25%の関税を課す方針を決定し、6日には340億ドル分に発動をしました。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は、追加の中国製品に対する関税率は10%になると述べ、新たな対中関税リストについては、2カ月間のパブリックコメント募集期間を経て最終決定するとしました。米政府高官は、中国が不公正貿易慣行や米知的財産権の侵害に関する米政権の懸念に対応しなかったため、米国は新たな関税導入に踏み切らざるを得ないとコメントし、5月に始まった米中間の通商協議で、貿易摩擦解消の打開策は見つからなかったと説明しました。
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▶ NASDAQ指数は過去最高値を更新!ネットフリックスの決算に注目が集まる!
週前半は米中貿易摩擦の懸念もあり弱含んでいた株式市場ですが、12日(木)に警戒感が後退したことを受けNASDAQ指数は過去最高値を更新。アマゾン(AMZN:xnas)、フェイスブック(FB:xnas)およびマイクロソフト(MSFT:xnas)もそろって過去最高値を更新しました。一方でネットフリックス(NFLX:xnas)は、スイスの大手銀行であるUBSが11日付で投資判断を引き下げたことをきっかけに、一時前日比3%近く下げる局面も見られ最高値を更新となりませんでした。ネットフリックスは16日(月)に四半期決算発表を予定しております。ここまでで年初より115%上昇しており過熱感が見え隠れするものの、モルガン・スタンレー等の強気評価を維持している金融機関もあり決算内容に注目が集まります。CFDなら割高な個別株式を最大レバレッジ5倍で取引することができ、売りから入ることも可能です。
【ネットフリックス(NFLX:xnas) 日足チャート(左) アマゾン(AMZN:xnas) 日足チャート(右)】
▶ WTI原油は大幅安。一時前週比6%超安まで売られる!
ここまで堅調に推移していたWTI原油先物ですが、11日(水)にリビアによる原油輸出再開の動きを受けて、供給不安や積み上げた買い建玉の調整から一時前週比6%超安、69ドル前半まで大幅に下落しました。石油輸出国機構(OPEC)は11日に、OPEC非加盟国による供給が増える一方で消費が減速するため来年の原油需要は減少するとの見通しと発表。サウジアラビア等の主要原油産油国や米トランプ大統領の動向に注目が集まります。当社では証拠金率5%(最大レバレッジ20倍)、最小取引単位25バレルで約10,000円からWTI原油先物CFDをお取引いただけます。
【WTI原油先物CFDつなぎ足 1時間足チャート】
マクロウォッチリスト
田代岳 【欧州の視点で読み解くマーケット】 | |
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今週ドル円の急騰の裏になにがあったのか 一昨日からドルの上昇が堅調で、特にドル円の上昇が目立っています。ドル円は5月の高値111.40付近を上抜けしたことで、ストップを巻き込み上昇が加速しました。しかし11日のニューヨーク市場は、米中貿易摩擦を嫌気しボーイング、キャタピラーなどの中国関連の株式が売られダウは210ドルの下落となりました。 | |
成田博之【需給動向と相関が語る世界】 | |
今週のピックアップ銘柄:NY原油先物(WTI) リビア国営石油は11日、不可抗力条項の発動などで閉鎖していた4つの石油輸出港の原油積み込み作業を再開したと発表しました。これまで高まっていた過度の供給不安が後退し、NY原油先物(WTI)は売り込まれる展開となりました。また、石油輸出国機構が11日発表の月報で、7月の増産に先駆け、サウジアラビアの6月の産油量がすでに大幅増加していたことが明らかになったことでWTIを投げ売りする展開になった模様です。さらに、米国と中国による「貿易戦争」激化への懸念や、外国為替市場でのドル高・ユーロ安進行に伴う割高感もWTIを下押ししたようです。 | |
山中康司 【テクニカル分析に強くなるオートチャーティスト】 | |
昨日東京早朝に、ライトハイザーUSTR代表が中国への追加関税2000億ドルを検討と発言したことを受け、株式市場、為替市場ともリスクオフの動きとなりました。しかし、株式市場は上値が重たい中、ドル円は行って来いどころか5月高値を上抜け、さらには2015年の125円台から延びるレジスタンスライン(111円台半ばを下降中)をも上抜けと、ストップオーダーをも巻き込みながらの112円台乗せとなりました。 |
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