今週のピックアップCFD(2025年5月7日)

今週のピックアップCFD(2025年5月7日)

CFD
山中 康司

アナリスト/アセンダント代表

サマリー:  サクソバンク証券では、個別株CFD、株式指数CFD、商品CFD合わせて約8,500銘柄以上の取引が可能です。日本株CFDは国内最多水準の約1,500銘柄、米国関連CFDは取引時間外も取引可能となっています。アセンダント社の山中 康司氏による、CFDのピックアップ銘柄についてのレポートをお読みいただき、CFD取引のヒントとしてご活用ください。


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サクソバンク証券では、個別株CFD、株式指数CFD、商品CFD合わせて約8,500銘柄以上の取引が可能です。日本株CFDは国内最多水準の約1,500銘柄、米国関連CFDは取引時間外も取引可能となっています。

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CFD銘柄のピックアップ手法について

CFD銘柄のピックアップは、広くCFD(株価指数、各国個別株、コモディティ)の中から5銘柄をピックアップしていきます。

(1) autochartistによるピックアップ
株価指数、米国個別株、欧州個別株は以前の米国個別株同様autochartistを使ったピックアップとし基準は以下の通りとします。

資産クラス=個別株CFD、株価指数CFD
パターンタイプ=チャートパターンとキーレベルパターンのブレークアウト
確率=70%以上(選択肢が少ない場合は65%以上もしくは60%以上まで拡大)
間隔=4時間足+日足

上記フィルターでスクリーニングをかけ、可能な限り経過本数が少なく、かつなるべく信頼度が高いCFDを選びます。その時の株式市場全体の地合いを考慮して買い・売り双方からピックアップします。autochartistでは利食いと損切のターゲットも示されていますので、これらもそのまま使うこととします。

(2)スクリーナーによるピックアップ
日本個別株、香港個別株、商品CFDautochartistにリストアップされていないため、SaxoTraderのスクリーナー機能を使います。個別株は流動性も考慮し中型株以上に相当する銘柄(時価総額10億米ドル以上)から、サクソバンク証券で多くの投資家に選ばれていて1週間で人気があった「週人気」の銘柄を選択の基準とします。つまり買いのピックアップとなります。

さらに絞り込むため、市場予想平均が「買い」と「強い買い」となっている銘柄のうち、テクニカルを併用しなるべく価格が20日単純移動移動平均線よりも上にあることを条件とします。移動平均線よりも下にある場合には短期RSI(パラメータ3)を確認し売られ過ぎの水準から買いに転じた銘柄のピックアップを行います。

スクリーナーによるピックアップの利食いや損切りのターゲットについては、テクニカルに明確なターゲットが存在する銘柄のみ併記することとします。

(1)、(2)どちらのピックアップでもチャート的に注意すべき点がある場合には補足コメントとして追記してありますので、併せて参考にしてください。

前回のCFD銘柄

前回執筆日(4月23日)から本日までは米中間の報復合戦が協議する流れへと変化してきたことをきっかけに、リスクオフ姿勢が緩和米国の主要株価指数もじり高の流れを続けました。4月第1週の相互関税発表後の下げはほぼ回復しましたが、いまだ関税協議は進行中でありパウエルFRB議長や植田日銀総裁が言うように不確実性が無くなったわけではありません。

引き続き上下ともに振れやすい展開が続く可能性は高い、というスタンスで銘柄選びをしていく方針が望ましいと言えるでしょう。それでは前回ピックアップした5銘柄のその後の展開を振り返っておきます。

(1) 米国株価指数:ナスダック100CFD(USNAS100.I USD)

トライアングルの上抜けによる買いシグナルで、ターゲットが19384.26、ストップが17590.28となっていましたが、観察期間は4日と短かったので428日時点で判断することとしていました。同CFD425日にターゲットに到達しましたので無事に利食いで終わりました。


(2) 米国個別株:バリックゴールド(GOLD.xnys)
抵抗レベルの上抜けによる買いシグナルで、ターゲットが22.392、ストップが17.010となっていましたが、2日に18.13まで下げその後は若干戻している水準です。観察期間がまだ半月以上残っていますので、経過観察となりますが、持ち値19.97まで戻す動きがあればいったん撤退する方針の方が良さそうな動きです。

(3) 米国個別株:ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA.xnas)
トライアングルの上抜けによる買いシグナルで、ターゲットが11.55、ストップが10.02となっていましたが、観察期間が執筆時点残り7日間と短期勝負でした。その後の同社株はほとんど動きが見られず、7日経過後も持ち値と同じ10.99で引けましたので、いったん持ち値で仕切りとなりました。

(4) 日本個別株:フジクラ(5803.xtks)
フジクラは週人気銘柄の中で売られ過ぎの水準から買いに転じた銘柄として選びました。前回執筆日時点で4648円、その後逆方向のゾーン・エグジットはまだ発生していませんが5月2日時点で5599円まで上昇していますので連休明けの前場利食いで良いでしょう。

(5) 日本個別株:楽天(4755.xtks)

楽天も週人気銘柄の中で売られ過ぎの水準から買いに転じた銘柄として選びました。前回執筆日時点で765.50、逆方向のゾーン・エグジットはまだ発生していませんが5月1日時点で851.40円まで上昇後に若干押しています。こちらも連休明けの前場利食いで良いでしょう。

今回もゾーン・エグジットによる日本個別株がワークしています。これは日本株全般の地合いが良かったからという面も大きいのですが、短期売買においては3日という短期RSIが買いだけでなく売りでも思いのほかワークすることが多いということは覚えておいて損はありません。

今週のCFD銘柄

NYダウの日々の変動で1000ドルの上下が普通に起きている現状を考えると買いで考えるか、売りで考えるか非常に悩ましいと言えます。ただ現在の米国経済を取り囲む環境を考えると上がったら売りという地合いにあると思いますので、そのあたりも考慮しながら売りも買いもどちらもピックアップするというスタンスで行きましょう。

1. Autochartistによるピックアップ

 

今週は買いしか出て来なかったので3銘柄とも買いのピックアップです。

(1) 米国個別株:フリーポート・マクモラン(FCX.xnys)

アリゾナ州に本社を置き、銅を中心に金や石油なども扱う大手天然資源会社です。

050725-Mr Yamanaka Chart 1
チャート提供:サクソバンク証券

トライアングルの上抜けによる買いシグナルで、ターゲットが41.97、ストップが34.47となっています。観察期間は5日と短期、既に2日経過しているので9日までに利食いも損切も到達しなかった場合には9日終値で決済の短期勝負です。

(2)米国個別株:ボーイング(BA.xnys)

説明不要のボーイングですが、米中間の協議進展があれば中国への航空機輸出再開が見えてきます。

050725-Mr Yamanaka Chart 2
チャート提供:サクソバンク証券
下降チャンネルの上抜けによる買いシグナルで、ターゲットが193.97、ストップが128.99となっています。観察期間が61日で2日しか経過していませんので、こちらは長期勝負となります。


(3) 米国個別株:ウーバー(UBER.xnys)

日本ではテイクアウトの宅配というイメージが強いですが、米国ではライドシェアを中心に提供する企業でライドシェアでは7割近いシェアを持っています。
050725-Mr Yamanaka Chart 3
チャート提供:サクソバンク証券
レジスタンスラインの上抜けによる買いシグナルで、ターゲットが90.42、ストップが60.64となっています。観察期間は28日で、2日経過していますので残り26日間と中期勝負という感じですね。


2.スクリーナーによるピックアップ

今回も短期RSIによるゾーン・エグジットのパターンが出現している週人気の銘柄を選びました。

(4) 日本個別株:サンリオ(8136.xtks)

誰もが知るサンリオですが、創業者の辻信太郎氏は元々山梨県庁職員で山梨シルクセンターとして会社を設立したのがそもそものスタートだったようです。

3日RSIが売られすぎゾーン(30)から出ていくゾーン・エグジットのパターンです。エグジットは同様に短期RSIが買われすぎゾーン(70)に入って出ていく逆方向のゾーン・エグジットを利食いの目途として考えます。なお、20日移動平均線に接近した場合には反落の可能性もあるので、利食いのゾーン・エグジットに関係なく仕切り。また4月安値を割り込んだ場合にはストップです。
050725-Mr Yamanaka Chart 4
チャート提供:サクソバンク証券

(5)商品CFD:US Crude June(OILUSJUN25)

NY原油6月限のCFDです。こちらも買いのゾーン・エグジットパターンが出現しています。利食いの目途も、損切の目途とも同様なので、20日移動平均線の位置と5月安値をチェックしておきましょう。

チャート提供:サクソバンク証券












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