
【マーケットニュース】業績相場に移れるか注目
ドル円が113~115円で安定し、上場企業の2ケタの経常増益率が確認できれば一段高もあり得る。結果、年内の日経平均が2万5000円に達する可能性は極めて高いと思われる。振り返れば、9月の日本株の上昇局面では割安なPER(株価収益率)に着目し、出遅れ株が買われた。
日経平均ベースの予想PERは、日経平均が直近の安値をつけた9月7日の12.84倍から10月2日には13.95倍まで上昇。割安感に着目した買いが一巡した後も株価が更に上昇していくには、業績相場に移れるかが市場の注目点となる。
4日早朝の東京市場でドル円は114円55銭と年初来高値を更新した。米金利上昇による日米金利差の拡大観測が円売り・ドル買いをもたらしただけでなく、原油高が日本の貿易収支を悪化させ、国内輸入企業によるドル買いが増えるとの思惑も背景にある。2017年11月の高値114円73銭を上回れば、115円が視野に入ってくる。3日のNY原油先物市場でWTI11月限は一時3年10カ月ぶりの高値を付けた。しかしながら、原油が1バレルあたり10ドル上昇すると、日本の貿易赤字は2.5兆円増えることも視野に入れたい。
3日の米長期金利(10年物国債利回り)は3.18%と2011年7月以来7年3カ月ぶりの高水準を付けた。日本の長期金利は0.150%と1年8カ月ぶりの高水準だが、日銀の金利操作が続いているだけに上昇幅は小さく、日米金利差は3%を超えた。「金利差3%」をドル買いの引き金としている投機筋は多い様だ。
貿易摩擦の影響を受けやすい外需株は手がけにくい状況にきているのかもしれない。かく乱要因は貿易摩擦。日米物品貿易協定(TAG)交渉を受け、日本側に自動車や農業以外にも懸念があると考えれ、日本から中国へのハイテク製品輸出への影響が警戒される。
先週の日米首脳会談の共同声明には「知的財産の収奪や強制的技術移転など不公正な貿易慣行に日米で対処する」と明記された。米国は、中国向けの半導体製造装置や人工知能(AI)などハイテク技術の輸出を制限しようとしている。円安効果による好業績を手放しで喜べない気の抜けない決算シーズンになるかもしれない。
ドル円が113~115円で安定し、上場企業の2ケタの経常増益率が確認できれば一段高もあり得る。結果、年内の日経平均が2万5000円に達する可能性は極めて高いと思われる。振り返れば、9月の日本株の上昇局面では割安なPER(株価収益率)に着目し、出遅れ株が買われた。
日経平均ベースの予想PERは、日経平均が直近の安値をつけた9月7日の12.84倍から10月2日には13.95倍まで上昇。割安感に着目した買いが一巡した後も株価が更に上昇していくには、業績相場に移れるかが市場の注目点となる。
4日早朝の東京市場でドル円は114円55銭と年初来高値を更新した。米金利上昇による日米金利差の拡大観測が円売り・ドル買いをもたらしただけでなく、原油高が日本の貿易収支を悪化させ、国内輸入企業によるドル買いが増えるとの思惑も背景にある。2017年11月の高値114円73銭を上回れば、115円が視野に入ってくる。3日のNY原油先物市場でWTI11月限は一時3年10カ月ぶりの高値を付けた。しかしながら、原油が1バレルあたり10ドル上昇すると、日本の貿易赤字は2.5兆円増えることも視野に入れたい。
3日の米長期金利(10年物国債利回り)は3.18%と2011年7月以来7年3カ月ぶりの高水準を付けた。日本の長期金利は0.150%と1年8カ月ぶりの高水準だが、日銀の金利操作が続いているだけに上昇幅は小さく、日米金利差は3%を超えた。「金利差3%」をドル買いの引き金としている投機筋は多い様だ。
貿易摩擦の影響を受けやすい外需株は手がけにくい状況にきているのかもしれない。かく乱要因は貿易摩擦。日米物品貿易協定(TAG)交渉を受け、日本側に自動車や農業以外にも懸念があると考えれ、日本から中国へのハイテク製品輸出への影響が警戒される。
先週の日米首脳会談の共同声明には「知的財産の収奪や強制的技術移転など不公正な貿易慣行に日米で対処する」と明記された。米国は、中国向けの半導体製造装置や人工知能(AI)などハイテク技術の輸出を制限しようとしている。円安効果による好業績を手放しで喜べない気の抜けない決算シーズンになるかもしれない。
マクロウォッチリスト

田代岳 【FXオプションを使ったトレード戦略】 | |
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![]() | 雇用統計前の変動をとりに行く 雇用統計前ということで、10月3日の日中、EURUSDが1.1530の時にイタリアの財政問題で揺れているEURを選んでコールオプションを買ってみました。今回は上下どちらに触れても利益が出る可能性があるATMS(アット・ザ・マネー・スポット:スポット価格に近い行使価格の事、ニア・ザ・マネーとも言います)という行使価格を選び、かつデルタヘッジをかけています。 |
成田博之【需給動向と相関が語る世界】 | |
![]() | サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は「10月の産油量を過去の記録的な水準に相当する日量約1070万バレルに増やし、11月にはさらに増産する意向」を表明。また、サウジとロシアが原油価格の上昇を抑えるため生産を拡大することで9月に非公式に合意していたとの報も流れましたが、WTI原油先物は安値拾いや値頃感による買い戻しが活発化しました。米エネルギー情報局(EIA)が発表した最新週の原油在庫が前週比800万バレル増と市場予想を大幅に上回る積み増しとなりましたが、トランプ米政権がイラン産原油を輸入する国・企業に対し、11月にも制裁を再発動する方針であるため、同国産原油輸出の減少に伴う世界的な供給ひっぱく懸念が根強いようです。 |
山中康司 【テクニカル分析に強くなるオートチャーティスト】 | |
![]() | まず、先週のストラテジの振り返りです。テクニカルなパターンを重視しているオートチャーティストの場合、ピックアップ後にパターンが崩れると悩ましいのですが、先週も選択肢が少なく消去法でなんとか3つを残したたという状況でした。それでは結果を見ていきましょう。
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