
【マーケットニュース】日経平均、ブルマーケット継続か
トランプ米大統領と安倍首相は26日(日本時間27日)、ニューヨークで会談し、「日米物品貿易協定(TAG)」交渉を新たに開始することで合意した。安倍首相は会談後の内外記者会見で、交渉中は米国が検討している日本車への追加関税の適用は回避されることも明らかにした。トランプ大統領は今月上旬、日本が米国との新たな通商合意に至らなければ「大きな問題」になるだろうと発言。自動車への追加関税もちらつかせるなどして、日本への圧力を強めていた。また、安倍首相は農産品の市場開放についても「過去の経済連携協定で約束した内容が最大限」との日本の立場を米国が尊重することも「確認した」と述べた。また、FOMCで為替相場が大きく影響を受けていないことは日本株ににとってプラスになっている。
日米首脳会談を経て通商問題を巡る不透明感が後退したのが大きい。日経平均の年初来高値(2万4124円)更新と27年ぶり高値圏入りに向けた道は開けたといえるのではないか。
27日の前場の日本株を支えたのが自動車株だ。業種別東証株価指数(TOPIX)の「輸送用機器」は前日比0.7%高と、上昇率が33業種中の首位となった。懸案だった自動車関税の発動を当面は回避できるとの期待からSUBARUとマツダがともに一時4%高となった。中間選挙を控えるトランプ米政権が対日通商交渉で譲歩すると予想する投資家は少なかっただけに、自動車株にはポジティブだとみる。
更に追い風になりそうなのが中国の関税引き下げだ。中国の国務院(政府)は26日の常務会議で、11月から機械類、紡績品、紙製品など1585品目の関税下げを決定。関税下げは7月に続く措置。今年の一連の引き下げにより、中国企業や消費者の関税負担は1兆円規模で減ると中国側は説明している。家計負担の減少を通じて、中国消費の活性化につながれば、訪日中国人に人気の資生堂など消費関連株に注目が集まる。
2000 年以降で日経平均の9月の月中平均が前月を上回り堅調だった年は、その後の 10-12 月期の株価も全て上昇しており、平均上昇率は 10%を超えている。これは、9月の月中平均が前月比マイナスとなった年とは、年末に向けての株価パフォー マンスに明確な差があると言える。ただ、過去のこのような場面で、年末~翌年の早い時期に一旦天井を形成したケースも見られる(2005年3月、 2011 年2月、2013 年 12 月のピークなど)。
日経平均株価はバブル崩壊後の大底、2009年3月10日の安値7054円から半値戻しの壁、2万3000円を突破したことで、波動から見れば目標値2万7000円近辺をめざす展開が来年期待出来る。米国株が日本や世界の株高をけん引している状況が継続し、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンなどが上昇基調であれば、ブルマーケット(強気相場)は続くと想定する。
マクロウォッチリスト

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