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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週は日経平均株価を取り上げました。日銀会合で現状維持となったことから底堅い動きとなり、短期的には底堅い地合いになりやすい流れです。ただ長期的には横方向のもみあいを続けていますので、テクニカルな観点からここからの日経平均株価の動向を考えます。
今週は日経平均株価(JP225.I)と米国個別株CFDを2つ取り上げます。
日経平均株価(JP225.I)は12月20日の日銀会合でイールドカーブコントロールの変動幅拡大という実質的な緩和縮小が決まったことで、それまで上値が重たい流れとなっていたところに一気に水準を下げる流れとなりました。その後年明け3日まで下げ続け25588.4の安値をつけましたが、昨年10月安値25613.6を下ヒゲでトライした程度で下げ止まり、その後上昇に転じたことでテクニカルにはダブルボトムっぽいチャートの形状となっていました。
そして、1月18日の日銀会合では更なる緩和縮小思惑が燻り上値が重たい流れとなっていましたが、現状維持となったことで反発し、27029.9の戻り高値をつけています。株式市場は好材料により飛びつく傾向がありますので、直前の緩和縮小思惑が払拭されたという安心感から短期的には日経平均株価は底堅い展開を維持しやすくなってきたと言えるでしょう。
今週は日経平均株価をテクニカルな観点からどの程度買い戻される可能性があるのかについて考えていきたいと思います。まずは長期的な動きを見るために週足チャートを見てみます。
こうして見ると長期的には2022年に入り1月高値29390.8から3月安値24494.9までのわずか2か月間で年間レンジを見てしまい、その後はほとんどの期間において26,000円以下は買い、28,000円以上は売りと比較的狭い値幅で横方向のもみあいを続けました。現在の水準もそのもみあいの中にいることから、大きくはレンジを抜けだしそうもないという印象です。
日足チャートで拡大して見てみましょう。
11月高値から1月安値までの下げに対してちょうど半値戻しの水準でいったん上値を抑えられた格好ですが、短期的には日銀の現状維持を好材料に押し目買いが出やすくなっています。これまでの高値となっていた26500円水準で押し目買いが出てくれば12月上旬の安値圏と重なる61.8%戻し27,398.8をターゲットとする流れになると考えられます。
いっぽうで26500円水準を割り込む場合は横方向のもみあい継続ですが、10月と1月とのダブルボトムを割り込まない限り基本は強い地合いを継続しやすいと言えるでしょう。