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アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週はドル円を取り上げました。本日の日銀会合では大方の予想通りに大規模緩和の継続が決まり、為替の変動をリスク要因としたもののその後の会見では為替のための金利引き上げは考えていないといった発言が出てきました。テクニカルには短期的に高値をつけたとも思えますので、ここからの値動きについて、特に下値の目途についてを考えてみます。
ドル円(USDJPY)は本日の日銀会合が注目されていましたが、大方の予想通り現状維持の大規模緩和継続が決定されました。政策委員のうち一人が緩和強化を支持したものの、金融政策の方向性に違いはなく特に影響は無かったと言えます。いっぽうで為替については最近の変動をリスク要因としたことで過度な円安に対する警戒も出て一時138円を割り込みましたが黒田日銀総裁会見前ということもあって、多少戻しています。
ドル円は6月末頃までは日米金利差とドル円との相関も高かったのですが、最近の米金利は政策金利先物や短期債利回りなど手前の金利が高くなるいっぽうで10年債利回りは低下傾向にあり、日米金利差と為替との相関はほぼゼロ近辺での推移となっていることもあって日米金利差以外の要因で動いていることが多いと考えられます。
その時々で材料は異なるものの株価であったり、テクニカルであったりと材料視される期間も短くなっていて、長期的なドル高・円安のトレンドに変化は無いものの短期的には方向感が出にくい流れとなっています。本日の黒田日銀総裁会見でも為替がリスク要因という内容が繰り返されると、先週の139.382を目先の高値に短期的には調整局面入りと見ることがよさそうです。
テクニカルには日足チャートをご覧ください。
5月安値と先週高値とのフィボナッチ・リトレースメント(長いラインのターゲット)と6月16日安値と先週高値とのフィボナッチ・リトレースメント(短いラインのターゲット)を表示してあります。
これら2つのリトレースメントのうち、長い方の23.6%と短い方の38.2%が136円台前半で重なり、また長い方の38.2%と短い方の61.8%が134円台半ばで重なっています。さすがに後者の134円台は現時点では離れすぎていますが、前者の136円台前半は現在の水準から調整が入っても良さそうな水準となっています。
おそらくはここから下押ししたところでは改めてドル買いの動きになると考えられますが、今後一週間程度(特に来週のFOMCまで)という短期的な見通しとしては136円台前半までの押しも視野に入れながら押し目買いを考えたいところです。