テクニカル・アップデート:ブレントとWTI原油は再び弱気相場入り オランダTTFがモメンタム改善をサポート テクニカル・アップデート:ブレントとWTI原油は再び弱気相場入り オランダTTFがモメンタム改善をサポート テクニカル・アップデート:ブレントとWTI原油は再び弱気相場入り オランダTTFがモメンタム改善をサポート

テクニカル・アップデート:ブレントとWTI原油は再び弱気相場入り オランダTTFがモメンタム改善をサポート

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オール・ハンセン

コモディティ戦略責任者

サマリー:  ブレント原油は2023年の景気先行き懸念から、年末を前にエクスポージャーの削減を急ぐ投資家やトレーダーの間でテクニカルな売りやロングポジションの解消が新たに広がったことで、1月初旬以来の80ドル割れとなりました。トレーダーは景気後退と中国の需要回復期待の間でリスクリターンを推し量っています。これに長期化するロシアに対する経済制裁のインパクト、さらにはOPECプラスによる追加の生産調整懸念が重なるなど原油需給の見通しは依然不透明な状況にあり、今後数ヵ月間は引き続き厳しい展開が予想されます。


今週火曜日に1月初旬以来の80ドル割れとなった後、追加の売りが入ったことでブレントは軟調に推移しており、今日は一時77.74ドルまで下落した後、足元で上昇に転じています。一方、WTIは一時72.75ドルと1年ぶりの安値を付けた後、再び買いが入る場面も見られています。ただ、2023年の見通しに焦点が移り、リセッションによる需要後退懸念でリスク選好ムードが後退する中で、いずれの先物市場でも先週から価格下落圧力が高まっているようです。足元の弱気相場は、Bret Open Interest(建玉)の流動性が7年ぶりの低水準にあり、不当なボラティリティ上昇をもたらしていることが背景にあります。 

タイムスプレッドの有効性は、特に先物カーブのフロントエンドで薄れており、グローバルな指標となる先物1月物と先物6月物では2020年11月以来のコンタンゴに戻っています。また、3月のロシアの軍事侵攻の後に先行き不透明感がピークに達した局面では、ブレントの先物のブレントのスポット限月は1年先物を24%上回って取引されていました。昨日までにそのプレミアムはわずか2%まで減少しており、過去一か月間でいかにセンチメントが変化したかを物語っています。 

この1か月間でブレント先物のカーブは特にフロントエンドで劇的にコンタンゴが進んでおり、決済期限が近い期近物の価格は下落基調を辿っています。 

Source: Bloomberg

需給の影響を受ける精製マージンは、市場の地合いを示す有効な指標となりますが、この数週間は需要の弱さを裏付ける水準で推移しています。ガソリンマージンは、過去数か月にわたり需要の強いディーゼルの生産に不都合な副産物と見られていましたが、足元ではディーゼルマージンでさえも、ロシアの制裁措置に伴う供給停止を受けて欧州の製油所が生産を拡大したため、それまで底堅さを維持していた地合いが悪化する兆しが見受けられます。

今後は季節要因による需要減少に加えて、ネガティブな価格モメンタムによって今後もテクニカルなトレーダーやファンドが年末に向けてロングポジションを手仕舞いする動きが加速すると予想される、短期的な見通しは厳しいといえるでしょう。ただし、先で述べたようにトレーダは景気後退と中国の需要回復期待の間でリスクリターンを推し量っており、2023年の見通しは依然不透明な状況です。

さらに、OPECプラスが追加減産によって市場介入に動く可能性がある一方、今年に入って市場に2億バレルを上回る原油を放出してきた米国の戦略石油備蓄の売却は近々終わる予定です。今年に入り、米国の商業用原油在庫の上限は100万バレルと低い水準にあり、また、ディーゼル油の在庫は8年ぶりの低水準にある中、米国はこれまで石油製品の50%以上をロシアから輸入してきた欧州を中心に、原油や石油製品の輸出を拡大しています。

テクニカルアナリストKim Cramerによるアップデート

ブレント原油:今週火曜日に80.61ドルを下回った後、ブレントは先週のボトムから反転を繰り返すパターンを終え、再びベアトレンド入りしました。足元で幅の広い下降チャネルを形成しており、2020年初頭の谷からの上昇局面におけるリトレースメント()0.50となる77.56ドル手前の水準がサポートゾーンとなっている。このため、65ドル付近まで大きなサポートは見られない。週足RSIは再び40を割り込み、短期的にネガティブな見通しを裏付けている。

Source: Saxo

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