口座開設は無料。オンラインで簡単にお申し込みいただけます。
最短3分で入力完了!
アナリスト/アセンダント代表
サマリー: 今週は2週前に続いてNY原油(OILUS)を取り上げました。前回はNY原油がそれほど上がらないと考えられる理由を述べ、その後高止まりし12月高値に並んだところからの反落です。引き続き原油価格についてはネガティブな見方をしていますが、テクニカルにもOPECプラス減産前の水準へと押す可能性が高くなっています。
2週前に続いて今週もNY原油(OILUS)を見て行きましょう。
4月6日のレポートではサウジアラビアを中心としてOPECプラスと合わせて115万バレル減産というサプライズから原油相場は大幅高となり、81.79ドルの水準へと跳ね上がっていました。しかし、テクニカルには12月高値83.33ドルを背に82ドル台で反落する可能性を考えました。
理由としては12月の200万バレル減産でも価格は上がらなかったこと、全世界の産油量1億バレル(日量)と比べると1%程度の減産では今後の景気減速で相殺されてしまうであろうという理由を上げました。
その後のNY原油は高値圏でもみあっていましたが、12日に83ドル台へと上昇し、12月高値と並びましたが結局は上抜け出来ず反落。今週は全般的なドル高の動きから商品相場が安く推移していたこと、またストップしていたイラク北部からの輸出が今週中にも再開するとのニュースから78ドル台前半へと大きく反落する動きとなっています。
今一度日足チャートをご覧ください。
12月高値と先週高値とが同水準で下げてきていることがわかりますが、昨日からの水準はOPECプラスによる減産発表後の安値79.00を下回ってきたことになります。こうなると、減産発表前の高値75.71とのギャップをいよいよ埋めに行く可能性が出てきたのではないかと考えています。
ギャップを埋めると達成感は出るもののテクニカルには一段の下落の可能性を考えることとなりますが、今年に入ってからの下げの波では3月の大幅安時を除けばほぼ72ドル台半ばで下げ止まり反発を見ています。今回もまずは75ドル台後半へと下げてギャップを埋め、その後の安値のターゲットとして73ドル水準を考えておくとよさそうです。